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学園黙示録 Highschool Of The Dead 〜壊れた世界と紅の狼〜
運命の大きさ
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さんは再び質問してくる。


「では、小さいモノに関してはどうなんですか?」
「小さいモノに関しては、他者の力が干渉しても問題は無い。あ、言い忘れていたが大きな運命の時に例外が一つだけある。それは他者の力をたくさん借りていながら乗り越えること出来る時があるんだ」
「本当なのか?」


孝が驚いたように聞いてくる。
例外があると聞いただけ喜んでいるんであれば、孝の命が危険だな。


「ああ、本当だが、その場合、未来に再び別の形で出会う事になるだろうよ」
「蒼騎、それはなんでなんだい?」
「筋が通らねえのと歪みが発生するのさ、平野」
「「「“歪み”?」」」
「ああ。そいつとその運命に関わった奴の未来の運命が歪んで本来関係ない運命まで巻き込まれる可能性があるんだ。そうなると面倒なことになる」
「……面倒とは何かな? 真紅狼」
「どれぐらいの規模になるのか分からないのさ、冴子。天候で表すなら、霧雨から天変地異クラスの運命が生まれることがある。だから、そいつ等の未来に負担を掛けない様にするために別の形でやってくるのさ。だが、それを逃れてたり、自分自身の力で解決しないで乗り越えていくのを続けていったら、いつか歪みが発生して、面倒事がひきっきりなしに飛び込んでくるのさ。いつ来るのか? どれほどのものなのか? 全部が謎に包まれた状態でやってくる。迷惑極まりねぇシロモノなのさ」
「で? その“流れ”ってことは理解したわ。その話と私の質問となんの関係があるわけ?」


………このバカ娘は、本当は隠れバカなんじゃないか?
こんなにも、重要な事実を伝えたんだから気付け、バカ!


「俺はお前に先程何を話した? 大きな運命にはその当事者自身が解決しなくてはならないと言ったし、“歪み”が発生すると言った筈だぞ? お前はバカか!?」


“天才”を普段から謳っているんだから、理解しろ。


「なんですって!? アンタ、私に向かって舐めた口を………!!」
「OK。お前がここまで馬鹿だったとは………俺の判断ミスだな。つまりだな、こういう運命になるのは確定済みで、それを俺は前から知っていたが絶つことは出来ないんだよ。運命事体が確定済みな上、どこで始まるのか知らないんだ。どう足掻いても無理だ。例え、発生する場所を知っていて防いだとしても、別の場所で発生する………。しかも、何度も確定済みの運命を何回も防げば“歪み”だって発生して、より酷い運命が待ってることになる。………高城、お前はまだ“優しい地獄”とそれ以上に“厳しい地獄”どちらがいい?」
「そ、それは………」


高城は口ごもる。


「いいか、高城。お前がいる………いや、俺達が今の世界は“優しい地獄”だ。“優しい地獄”だからこそ、こうやって自分の家に辿り着くことが
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