第六話 赤い髪の漫画家さんその一
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移ってまたマレーシアに戻って今度はベトナム人の奥さんを貰ったのがルーツという今度聞いたら絶対に本人でも間違えそうなルーツの持ち主である。
「何故僕がお笑い担当なんだ、言ってみたまえエザク君」
「何となく」
それに対するアンの返事は素っ気無いものであった。
「気分でそうしたの」
「馬鹿な、僕がどうして」
「似合ってるよな、マジで」
「そうだね」
スターリングは茶色でソバカスのある青い目の少年の言葉に頷いていた。彼はトム=ドビンズ。カナダ出身でやはりこのクラスの一員である。
「僕ならこう熱血格闘漫画の主人公とか」
「熱い漫画は今は描かないの」
「ならロマンスものとか」
「気が向かないわ」
「ファンタジーとか」
「コメディタッチならいい?」
アンはギルバートの方を振り向くことなく言葉を返していく。
「どちらにしろ出すから。いいわね」
「何で僕には許可を取らないんだ!どうしてだ!」
「まあまあギルバート」
ルビーが彼を宥める。
「落ち着いてね。漫画なんだし」
「クッ、アン君は僕を何だと思っているんだ」
「クラスの学級委員」
「それはそうだが」
「だったらそれでいいじゃない」
「よくない!話はまだ」
「それでねルビー」
「うん」
意識してかしてないか。ギルバートを放っておいてルビーと話をはじめた。
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