後日談11 新学期
[1/5]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
「優理、ちゃんとキャロの言うこと聞くんだぞ?」
「大丈夫レイ、私はしっかりしてるから!」
「いや、その自信が怖いんだよ………」
4月、新しい学年に上がってとうとう最上級生になった俺達。
それと同時に新たな環境に赴く者も1人。
優理である。
リンスを小学校に入れると言ったシャイデに乗っかり、ついでに優理も行かせようと思ったのだ。
学年は一応キャロ達と同じ2年生。
シャイデの計らい?でキャロと同じクラスかは分からないが、リンスと同じクラスになるようにはしてくれたらしい。
「優理、ちゃんとキャロの言うことを聞いてくれな?」
「………私はキャロよりも良い子です!」
「優理、そう言うことじゃないよ。優理はキャロより知らない事が多いから分からなかったら聞いた方がいいよって事だよ」
「………それなら理解できます」
そんなライに素直に言う事を聞く優理。普通なら問題無い光景だが、有栖家にとっては事件だ。
なんとライが優理にしっかり説明したのだ。
そんなライに俺だけでなく、他のみんなも驚いた。
「どうしたのみんな?」
「「「「「ライがお姉さんしてる!!」」」」」
「それってどう言う意味!?」
「いいから。それよりアギト、一人で大丈夫か?」
「アタシは問題無いぞ。暇ならメガーヌの所行くし」
そう、俺達が学校で居ない間、最近まで結構な頻度でアルピーノ家に遊びにいくことが多かったアギトと優理。
申し訳ないなと思い、一度ちゃんとお礼しに行ったのだが、ゼストさんが今スカさん家に仕事にいくため、こっちも嬉しいと言ってくれた。
ちなみにゼストさんはスカさんの新たなアジト建設を手伝っている。
なので寂しくないので私的にも嬉しいとの事。
だけど今度何か持たせて行かせよう………
「分かった、くれぐれも迷惑をかけないようにな」
「分かってるよ、安心して行ってこい」
背中を叩かれ、俺達はアギトに送り出された………
そしてその道中、小学校の目の前に着いた俺達。
とうとうキャロと優理ともお別れだ。
「じゃあキャロ、優理をよろしくな。リンスは既にシャイデと一緒に学校についているらしいから合流してくれ」
「分かりました」
「レイ、行ってくる」
「ああ、楽しんでこい優理」
そして精神的にも俺離れしてほしいものだ………
さて、キャロと優理を送り出してから学校へ向かう俺達。
大分早めに家を出たため、随分と早く学校へ着いてしまった。
「殆ど人が居ないな………」
「だからみんなで早く来る必要は無いって言ったんだ………」
「だが、キャロ達は私にとっても可愛い妹なのだ。妹を送り出すのは姉としては当然の事」
と、自信満々に言うフェ
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ