後日談11 新学期
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スなのですから)
(チャンス?)
(レイ、真面目に言ってる!?)
(俺はいつでも真面目なつもりだけど………)
(はぁ………)
(あれ、何で溜め息?夜美さん………?)
「本当に仲がいいな、この4人は………」
こそこそ隠し事を話していた有栖家の4人を見て、神崎が呟いた………
「さて、みんなおはよう。去年も同じ人も今年から一緒の人も最後の1年一緒に頑張っていきましょ!それじゃあ点呼を取るわよ」
さて、結局クラスには元A組は俺達と少数の男子だけだった。圭も良介も隣のクラスだ。
「有栖零治」
「ういっす」
「有栖夜美」
「はい」
ここまで有栖って苗字が固まるのも変だよな………
名前で男女一緒に並ぶのは滅多に無いので俺も違和感を感じる。
「さあ、とうとうあなた達も最高学年になりました。これからは進路など自分の人生で大切な道を決める時期でもあります、みんな気合い入れて頑張りましょう!」
と普段と比べて珍しく先生らしい事を話すシャイデ。
「それじゃあさっさとHR終わらせて、最後の1時間は親交を深めると言う意味も込めてレクでもしましょう!!」
失礼、変わって無かった………
「それじゃあ転生者会議を始めます!!」
放課後、生徒会室に神崎の要請で集まった、俺、桐谷、加奈。
「それは明日で俺、帰っていい?優理が学校でどんな感じだったか凄く気になるんだけど………」
「いや、まあその気持ちは分からないでも無いんだけど………」
「俺もノーヴェと昼飯に五目焼きそばの作り方を教える約束をしていてな、恐らく腹が減って我慢できないウェンディとセインがごねると結局エタナドが作り、後でノーヴェに睨まれるから早く帰りたいんだが………」
「私は眠いわ、明日にしましょ」
「えっ!?」
「じゃあ解散ってことで」
「ああ、じゃあな零治、神崎」
「じゃあね大悟、兄さん」
そう言って俺達はさっさと帰ってしまった………
「俺、泣いていいよね………」
「中々面白いね、学校って………」
「終始エローシュ君ペースでした」
帰って皆で昼飯を食べている有栖家。
どうやら優理も知っている者もいるのが幸いしてか結構馴染めているみたいだ。
「でも授業が簡単すぎて暇。エローシュが面白い事してくれるから飽きないけど………」
「………まあそれは我慢してくれ」
どうしても学力的には授業では退屈な時間が多いだろう。
それでも学校では生活や音楽、図工など、違った勉強もあるので大丈夫だと思う。
「まあ優理が行きたくないって事にならなくて安心だな」
「そうですね………」
「ねえ優理、リンスは大丈夫?」
再
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