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インフィニット・ストラトス〜黒き守護者〜
過去話〜序
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相手にしても時間の無駄だろ。それに一時期は女が襲われたりしたというニュースが流れたが、それは俺にとっては自業自得と可哀想の二択しかなかった」
「………どうして可哀想という選択肢があるんだ?」

 少し怒気を孕んでその男は尋ねてくる。

「襲われている女にはあるパターンがあった。威張っているか気弱な性格のどちらかだ。もちろん前者には大人が多く、後者には子どもが多い。そして俺が可哀想だと思うのは後者。前者なんて同情の余地なんてないし、はっきり言って痛い目を見たほうがいい。だから俺は―――アンタの意向には背くかもしれないが、一方的に女を嫌うことはできない」

 それが俺の答えだ。

「………意外だな。君も女に従う身。しかもあんなメスガキ―――」

 ―――バンッ!

「何か言った?」

 男の隣に近くにあった物を投げつける。

「いや、待て。俺が言いたいのは、女に従っていて窮屈ではないのかと聞きたいんだ!」

 ………まぁ、確かにそうだけど、

「どっちかというと、妹が足を引っ張っていたから主本人に対しての意見はあまりないか。あるとしたら「ちょっとは強く発言してくれ」と言いたいぐらいだ」

 身体能力は姉と比べると見劣りするがそれでも一般の子どもと比べると高い方だ。だから、もう少し前向きに生きて欲しい。

「それと勝手に人の部屋に入らないでほしいとか、親に怒られて悲しいからって俺の部屋に来ないで欲しいとか、可愛いんだからちょっとは自分の容姿にも自覚を持って欲しいとか……」
「…………声、漏れてるぞ」

 俺は注意されて気がつく。恥ずかしいな、これは。

「………まぁ、君の意見はわかった。だからこれを見て感想を言ってくれ。そしてこれはここに住む時の注意事項だ」

 そう言って封筒を渡された。意外に重い。
 さらに渡されるディスクなどで、足元は一杯になった。

(あれ? 今気付いたけど、ここって豪華な部屋だな……)

 そこには何故かパソコンやテレビがあったりと、捕虜なのに優遇されていた。

「あ、後これを………」

 そう言ってセバスがいるネックレスを返してもらった。

「…………何で?」

 普通は牢屋とか入れるものだが、すごく優遇されている。

(………俺のことも知っていたし、まさか利用する気か?)

 まぁ、とにかく渡されたディスクを見ることにした。
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