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第二十七話 二人のチーター
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!!」

ランスを引き寄せるとその反動でサラマンダーが近寄ってきた所に左の裏拳を兜の空いている
所に打ち込み、吹き飛ばした。
二人は吹き飛ぶと地面に倒れ伏した。

「「グハッ!!」」

シュウは閻魔刀ではなく初期装備だった刀を左手に持つとシルフの女の子に尋ねる。

「なあ。そこのお嬢さん。こいつらは斬り捨てて良いのか?」

「そりゃいいんじゃないかしら。少なくとも先方はそのつもりだと思うけど」

「違いないな」

「それじゃあ、失礼して」

キリトは背中から初期装備の片手剣を構え、シュウは刀を少し鞘から出した状態で居合いの構えを取った。

(スプリガンの構えは独特だけど。インプのあの構えって・・・居合い?)

シルフの女の子は剣術に少し覚えがあるのか頭の中に思考を過ぎらせていた。しかし考えている最中にキリトとシュウは少し動くと・・・

「フッ!!」

「Scum(クズが)!!」

それぞれの掛け声と共に姿が消えた。
そして二人の姿が見えた次の瞬間に、二人を襲ったサラマンダーが斬られたエフェクトを出しながら赤い火となった。

「なん・・・だと?」

空中に残っていたサラマンダーは驚愕の表情と声を上げていたがそれはシルフの女の子も同じ表情を浮べていた。
キリトはそのまま振り返りながら・・・そしてシュウは刀を回転させ、鞘に納めると首だけをサラマンダーに向け、鋭い視線を当てながら静かに呟く。

「次は・・・誰かな?」

「Who is it to want to die next(次に斬られたいのは誰だ)?」

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