第二次篇最終部 第一部 孫光龍
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にも納得がいく」
「おそらくはそれです」
シュウは大河のその言葉を補完してきた。
「イルイには地球の情勢を見定める役目もあったのでしょう。かつてのロンド=ベルは地球の各地を転戦していました。情報収集にはある意味最適です」
「情報収集・・・・・・」
エレがそれを聞いて呟く。
「彼女が」
「彼女はガンエデンという巨大なシステムの端末です」
シュウは今度はイルイをそう例えてきた。
「そうした役目は与えられているでしょうね」
「システム・・・・・・端末・・・・・・」
イーグルはそれを聞いてイルイを機械的にイメージしだしていた。
「それが彼女」
「何か嫌な感触じゃな」
アスカはそれを聞いて顔を顰めさせる。
「人ではないようじゃ」
「おそらく子供の姿をしていたり過去の記憶を失っていたりしたのは」
シュウはまた説明をはじめてきた。
「我々へ心理的影響を与える為だったのでしょう。そして」
さらに述べる。
「これは私の推測に過ぎませんがガンエデンは古代文明によって造られた地球防衛システムなのかも知れません」
「古代文明の!?」
「そうです」
彼はそう結論付けようとしていた。
「あるいはオルファンのように外宇宙から飛来し地球を監視、若しくは封印するためのシステムといったところでしょうか。そうではないでしょうか」
「だがオルファンとは性質が違う」
大文字は考える目で呟く。
「あれは銀河へ旅立とうとしていた」
「オルファンが外宇宙へ出ていたならばクストースは攻撃していたかも知れません」
「それでは」
タリアはそれを聞いて言う。
「私達でさえも外宇宙へ出ようとしたら」
「その時はガンエデンが敵となます」
「それだと」
マリューは今のシュウの言葉に顔を顰めさせる。
「今という時代に地球と宇宙との行き来を封じられてしまえば人類の存続の危機に関わります」
「方法は違っても目指す所はティターンズと同じなのか」
ブライトはそう考えだしていた。
「地球至上主義の」
「私達の出方次第ではその結果を導き出すでしょう」
シュウはブライトにそう述べる。
「人類が地球というゆりかごの中で眠ることを否定すればガンエデンは強大な敵となって私達の前に立ち塞がるでしょう」
「やはり」
「だとすると」
「私達が選べる道は二つ」
シュウは言う。
「間も無くガンエデンが展開する結界によってこの地球に閉じ込められるか」
そして。
「私達の手でガンエデンを破壊するか、です」」
「ガンエデンを破壊する」
アムロはそこまで聞いて呟く。
「それしかないのか」
「そうだな」
クワトロがそれに頷いてきた。
「我々が未来を切り開く為には」
「ガンエデンを倒すしかない」
「そうです」
シュウは彼等に告げる。
「揺り籠か自由
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