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Fate/stay night -the last fencer-
第一部
出会いし運命の少女
マスター、サーヴァント、そして聖杯戦争
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ロウとの契約に、何らかの不備か不具合が生じたせいである可能性も考えられます」
「……驚いた。そこまで酷い状況だったこともだけど、貴方がそんな不利なことを正直に話してくれるとも思わなかった」
「私の状態を貴方に伝えることで、シロウには現状を深く理解してもらったほうがいい。それに八騎目のサーヴァントの存在について、原因を究明する手がかりになるのならよいでしょう」
「おい、フェンサーの意見は?」
お喋りなイメージがあったのだが、必要がなければだんまりのフェンサー。
俺が聞かなければずっと黙ったままでいそうだったので、意見を求めることにした。
「そうね……私のほうも正規の召喚方法ではなかったみたいだけど、セイバーのような不都合はないわ。
時間的に私とセイバーが召喚されたのはほぼ同時みたいだったけど、そのあたりでなにか不具合が起きたんじゃないかしら」
「ふぅむ……正規手順ではない召喚で二体同時に呼び出されたから、二体とも実体化させちゃいました、みたいな?」
「聖杯ってそんな適当な代物なのか?」
「──────あ〜もうっ、埒が明かない! あんたたち、いくわよ!」
突如立ち上がったかと思うと、出発進行宣言をする凛。
聖杯とかマスターとかサーヴァントとか、俺と士郎は凛に比べて理解度に差があるのだからそんな簡単に諦めてもらっても困るのだが…………
というか、こんな真夜中に一体どこへ行こうというのか?
「聖杯戦争をよく知ってるヤツに会いに行くのよ。聖杯戦争がなんなのか、その理由も教えてくれるし、今回の八騎目のサーヴァントについても何かわかるかもしれない」
「知りたいのは山々だけど、何処だよそれ。こんな時間なんだし、あんまり遅いのは」
「大丈夫、隣町だから急げば夜明けまでには帰ってこられるわよ」
「いや、そういう問題じゃなくて」
「なに、行かないの? ……まあ衛宮くんがそう言うんならいいけど、セイバーは?」
隣町ということは、まさか言峰教会か?
聖杯があの聖杯だとしたら聖堂教会が関わってくるのは当然だろうし、魔術協会にも片足突っ込んでるあの神父さんならありえる。
初めて会ったのはこの地に移住するときに凛の後見人として手続きを取ってもらった時だが、それを含めても数回程度しか面識はない。
ここ数年は教会に行く用事なんてなかったしな。
「シロウ、私は彼女に賛成です。貴方はマスターとしての知識がなさすぎる。貴方と契約したサーヴァントとして、シロウには強くなってもらわねば困ります」
士郎は凛とセイバーに言い包められている。
まあ元々行かないという選択肢はなかったが、何やら俺にとっても耳の痛い言葉が聞こえてきた。
思うところはセイバーと同じなのか、フェンサーは半眼
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