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Fate/stay night -the last fencer-
第一部
出会いし運命の少女
マスター、サーヴァント、そして聖杯戦争
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今巻き込まれてるらしい聖杯戦争。
魔術師が聖杯を求めて殺し合う儀式。俺と士郎はそれに巻き込まれたらしい。
その戦争とやらに召喚されるサーヴァントは七騎。ならば必然的にマスターも七人。
ここで凛がその呼び出される最大数を告げたということは、俺のサーヴァントは八騎目に該当するということか。
規則や規律が厳しい魔術のルールに漏れるなら、気になるのも当然だ。
魔術
(
ルール
)
に例外はないが、
魔術
(
ルール
)
自体が例外だとは曾祖父さんの言葉だったか。
「私は貴方が初期の段階で既に召喚してたものだと思ってたんだけど……なるほど、だからあなたには令呪がないのね」
「令呪もきっかり七人分しかないってことか?」
「ええ、そうよ。聖杯戦争に選ばれるマスターは七人、その七人にはマスターの証として聖痕が現れ、七騎のサーヴァントが召喚される。
一度の聖杯戦争に現れる令呪は計二十一画。三画ずつがそれぞれマスターに割り振られ、サーヴァントを律することが出来る」
「待てよ遠坂。黎慈に令呪はないしマスターでもないとしても、ここに八騎目のサーヴァントがいるのは事実だぞ」
そう、どうあってもその事実は覆らない。
サーヴァントが聖杯戦争によって呼び出されるモノなのだとしたら、彼女────フェンサーは間違いなく聖杯戦争に関係している。
加えて、俺をマスターと認識し、実際に俺たちの間にはパスが形成されている。
二人が契約関係にあることは明確で、ならばサーヴァントに主人と認識されている俺は、必然的にマスターであることになってしまう。
正に逆説的証明、鵜が先か卵が先かという状態だ。
「確かに聖杯戦争には例外がある。定められたクラスが毎回ちゃんと呼び出されるわけでもないし、魔術師でないものがマスターになったりもする…………
それでも原則のルールとして、八騎目のサーヴァントが存在したなんて例は、過去4回に渡る聖杯戦争において一度もない」
「過去に一度もないからって起きないわけじゃないかもしれないだろ? 俺のが初めての例だって可能性もある」
「そんな簡単な話じゃないわ。サーヴァントは聖杯が与えてくれるもの。英霊を呼び出すまでがマスターの役割で、後の実体化やらは聖杯がやってくれる。
つまりマスターを選ぶのが聖杯なら、サーヴァントを選ぶのも聖杯よ。なら、そんな不手際があるはずもない」
「うーん…………セイバーはどう思う?」
考えが行き詰まったためか、いきなりセイバーに話題を振る士郎。
突然意見を求められた蒼の少女は、少し俯きながら思案し言葉を紡ぐ。
「私の召喚は正規の手順で行われなかった。シロウには私を実体化させる魔力もないため霊体になることができず、また魔力の回復も難しい状況です。
私とシ
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