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Fate/stay night -the last fencer-
第一部
出会いし運命の少女
マスター、サーヴァント、そして聖杯戦争
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来ていよう。
先頭に凛、続く俺と士郎。そしてその後ろには金髪少女と銀髪少女。
ふと、仲間が列成して歩く某RPGゲームの画面を思い出した。
今の状態は第三者視点というか、そのゲームのプレイヤー視点から見た感じになってるのかもとかさ。
何か異次元に迷い込んだような様相を呈しているが、五人連れ立って居間に入る。
士郎は考え込む仕草を見せたり、後ろのセイバーを覗き見たりと挙動不審だが、これは彼なりに状況を飲み込もうと必死なのだろう。
そして電気をつけながら、居間に入った瞬間────
「うわ寒っ! なによ、窓ガラス全壊してるじゃない」
「うお寒ッ! なんだよ、窓ガラスぶっ壊れてんじゃん」
見事に凛と反応が被りました。
お互い顔を見合わせ、微妙な表情をしている。
にらめっこしている俺たちを見かねた……わけでもないだろうが、士郎がポツポツと話し出す。
「仕方ないだろ、ランサーってヤツに襲われたんだ。形振りかまってられなかったんだよ」
「あ、そういうこと。じゃあセイバーを呼び出すまで、一人でアイツとやりあってたの?」
「やりあってなんかない。ただ一方的にやられただけだ」
無言で士郎に手を差し出す俺。
今夜全く同じような目に遭っている友を見つけたが故の握手だった。
訳もわからないだろうに、士郎はおずおずと手を握り返してくれた。
なんだろう、この複雑な感情。
凛はといえば、士郎の反応を嬉しそうに見ながら窓ガラスの方へと近寄っていく。
恐らくこのままでは屋内に入った意味がないので、ガラスの修復をするのだろう。
俺も昔、硝子の扱いはやらされたことがある。
と言っても、硝子は魔力が通りやすいので、扱うことは簡単だ。
「────Minitun vor SchweiБen」
ザラザラと擦れる音をたてながら、窓ガラスは数秒掛からず元通り。
この程度の魔術、彼女にとっては呼吸をするに等しいだろう。
いや。凛に限らず、魔術師にとってコレは初級テストみたいなもの。
だからこそ続いて出た士郎の発言は、俺からすればドン引きもんだった。
「すごいぞ遠坂。俺はそんな事できないからな。直してくれて感謝してる」
「……ちょっと待って。じゃあなに、衛宮くんは自分の工房の管理も出来ない半人前ってこと?」
「……? いや、工房なんて持ってないぞ俺」
「は? オイ待て士郎。おまえまさか五大元素の扱いとかパスの作り方を知らないとか言わないよな。な?」
「五大元素とパスがなんなのかは知ってるけど、扱うとか作るとかは出来ないかな」
「────────」
俺、絶句。
言いたくはないがあえて言
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