第百六十話 何時か星の海へ
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。本当に奇麗ですし」
「けれど」
それでもナタルは難しい顔を見せる。
「どうにも。こうした服は」
「恥ずかしいですか?」
「え、ええ」
少し俯いて答える。
「似合っていればいいですが」
ナタルはプリンセスが着るような絹の白いドレスを着ていたのだ。かなり似合っている。しkし当の本人はあまりにも恥ずかしいのか顔を真っ赤にしたままだった。
「どうにも」
「それでですね」
ユリカはまた楽しそうに言ってきた。
「もう一人ゲストがいるんですよ」
「ゲスト!?」
「はい、ほら」
前を指差す。するとそこには執事姿のキースがいた。
「キース・・・・・・いえ大尉」
慌てて呼びかえる。キースはすっと前に出てナタルに対して一礼してきた。
「はじめまして、フロイライン」
「フロイライン、私が」
「そうです。お待ちしておりました」
「ささ、二人仲良く」
ユリカはすっとナタルをキースの前にやる。
「折角のパーティーですし」
「は、はあ」
ナタルはまだ顔を赤くさせていた。その赤い顔で応える。
「わかりました。では大尉」
「はい」
ナタルがそっと手を出す。キースはそれを受ける。
「御願いします」
「わかりました」
「何ていうかねえ」
海はそんな彼等を見て困ったような笑みになっていた。
「ロンド=ベルって明るいっていうか何ていうか」
「けれど悪い雰囲気ではありませんな」
「そうだな」
風の言葉に光が頷く。
「私ここの雰囲気好きだ、落ち着いてきた」
「そうね、それはね」
「はい。では私達も」
「騒ごう、海ちゃん風ちゃん」
彼女達もロンド=ベルの中にいた。なお出されているのは美酒や御馳走ばかりではない。何か得体の知れないものもかなりテーブルの上にある。
「なあ、これって」
「食べ物・・・・・・だよなあ」
ビルギットがチャックに問うていた。チャックも難しい顔をしている。
「多分そうだと思うけれど」
ラクスの作った料理を前に難しい顔をしている。皆それにとくに手をつけようとしない。
「食えるか?」
「まさか」
チャックは首を横に振って答える。
「とてもそんなのは」
「だな。死にねえぜ、食ったら」
「ああ」
ところが平気な面々もいる。あの三人だ。
「美味いな、これ」
「ああ、凄いや」
彼等は平気な顔で楽すの料理を食べている。クスハの料理も同じだ。
「美味しい」
「あら、そうですの」
ラクスは自分の料理をムシャムシャと動物的に食べるオルガ達を見て満足そうに笑っていた。
「それでしたらもっとありますので」
「よっしゃあ!」
「今日はどんどん食べるよ!」
「持って来てくれ」
彼等は何でも食べている。とにかく頑丈さだけはこの三人は極めつけであった。
皆それぞれ楽しんでいる中で隼人は一矢
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