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スーパーロボット大戦パーフェクト 第二次篇
第百六十話 何時か星の海へ
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ふと言った。
「会場の方は大丈夫かな」
「さあな」
ムウはサイのその言葉に首を傾げさせる。
「あの三人だからな」
それはかなり不安要素であった。その三人とは一体誰なのか。
その三人とはオルガ、クロト、シャニであった。三人はいつもの破天荒さで滅茶苦茶な事態を引き起こしていた。
「ちっ、まずったぜ!」
オルガが派手にテーブルを逆さまにひっくり返していた。
「てやーーーーっ、粉砕!」
クロトは何故か皿を拳で割っている。
「面白い」
シャニはシャニで得体の知れない隠し芸の練習をしている。とにかく何もかもが滅茶苦茶だった。
「ううむ」
ヘンケンは三人を見て首を傾げていた。
「どうしたものかな、この三人は」
「どうにもならないんじゃないんですか?」
アストナージがそう突っ込みを入れる。
「これは」
「とりあえず料理はできそうにないしな」
そもそも包丁を持たせていい連中ではない。何故か刃物を持ったりすると暴れる習性があるのだ。
「ここに回したんだ」
「ここでもですか」
「そうだ。本当に困った奴等だな」
目の前で相変わらず会場を破壊し続ける三人を見て言う。
「どうしようか」
「とりあえず今は休んでもらいましょう」
アストナージはそう提案してきた。
「いてもらったら迷惑千万ですし会場設定が進みませんし」
「そうだな」
ヘンケンもそれに頷いた。
「それでは」
「そうですね。それでは」
「しかしだ」
ヘンケンはここで言う。
「あいつ等は必要だぞ」
「わかっています」
アストナージはニヤリと笑って頷いてきた。
「あいつ等だけですからね。何食べても何もならないのは」
「そうだ。ラクス嬢やマリュー艦長の料理を食べられるのはあの三人だけですから。しかも美味しく」
「そうだ。今回も頑張ってもらわなくては」
三人にしかできない仕事もある。そうした意味では重宝されている三人であった。とりあえず会場設定は凱やボルフォッグ達がした。こうして会場設定も終わった。
「では諸君」
程なくしてパーティーがはじまった。大河はここで集まった一同に対して言う。
「獅子王麗雄博士等我々の勝利への尊い犠牲となった者達へ黙祷を…」
「・・・・・・・・・」
皆沈黙している。その中で雷牙博士は呟く。
(全く、僕ちゃんより先に逝くとは気に早い奴だ)
弟のことを思っていた。
(絆君と仲良くな)
(父さん、母さん)
凱もまた心の中で呟いていた。両親に対して。
(また木星へ会いに行くよ)
「黙祷、終わり」
大河は目を開く。そうしてここで雷牙長官は普段の顔に戻った。
「さあて、諸君!」
元気よく皆に声をかける。
「気持ちを改めてパーッと行こうではないか。麗雄も湿っぽいことは苦手な奴だったからな」
「OK!」
マイク
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