第百六十話 何時か星の海へ
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のか!」
女子更衣室からナタルの声が聞こえてきた。
「何だこの服は!これは」
「まあまあ少佐」
「いいですから。折角のパーティーですし」
「パーティーでも何でもだ」
ナタルは必死に言う。
「私はそもそも」
「わあ、少佐って胸大きいんですね」
ここでアムの声が聞こえる。
「スタイルいいんだ。羨ましい」
「下着はいつも白なんだな」
レッシィのこ絵も聞こえる。
「何でだ?他の下着は着けないのか」
「や、やはり下着はだな」
ナタルの必死な声がまたする。
「清潔にだ。それにその、白というのは」
「何かよくわからないけれど似合うからいいわね」
「そうだな」
カナンとヒギンズの声もする。
「さあ早く」
「黒ストッキングも脱いで」
「し、しかし」
ナタルの戸惑う声がまた聞こえる。
「何故私がこんな」
「何か向こう凄いことになってるみたいだね」
キースに服を手渡すキラが女子更衣室の方を向いて呟く。
「ナタルさんどうなってるんだろう」
「さあな。けれどまあ悪いようにはなってるだろうな」
シンは今までナタルが言われていることと逆のことを言ってきた。
「けれどまあ」
「ナタルさんって下着は白だったのか」
「何かそれはそれで強烈だな」
「ああ」
男達はそれについて話し合いいささか興奮していた。まだ十代の彼等にとってはかなり刺激的なやり取りが聞こえていた。
「胸でかいしな、ナタルさんって」
「確かに」
マリュー程ではないがナタルも確かにモデル並のプロポーションなのだ。
「それで大尉」
トールがキースに問うてきた。
「少佐とは何処まで」
「いや、俺はまあ」
キースはその質問に戸惑いながら答える。
「あれだ。キスまでだが」
「そうだったんですか。それじゃあ」
カズイはそれを聞いてふと気付く。キースはその間に服を着替えている。
「少佐にとってファーストキスか」
「二十五歳でか!?」
勇がそれを聞いて首を傾げる。
「奥手過ぎるだろう、それは」
「そうだな、それもかなりな」
ジョナサンがそれに頷く。
「あの人らしいか」
「あんた達はまた早いよ」
シンはその二人に突っ込みを入れる。
「ちょっとな」
「それはそうとシン」
キラは怪訝な顔でシンを見て問うてきた。
「こんなことして大丈夫かな」
「大丈夫だろ、お祭りなんだからな」
「大尉はそれでもいいみたいだけれど少佐は」
「だからよ、キラ」
シンはまた言う。
「御前は心配性なんだよ。折角のイベントだぜ、イベント」
「ううん」
「楽しくやらないとな。少佐だって最後は笑ってくれるさ」
「だといいけれど」
キラはかなり不安だった。不安げな顔で事の成り行きを見守るのだった。
「さてと」
サイはキースの着替えが終わったところで
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