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スーパーロボット大戦パーフェクト 第二次篇
第百六十話 何時か星の海へ
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本人の御側に」
「いいの?それで」
「私はミネバ様にとって何でしょうか」
ハマーンはこう問うてきた。
「ハマーンは?」
「はい。何でしょうか」
「大切なもの」
ミネバはこう答えてきた。
「ハマーンはずっと私と一緒にいてくれたから。とても大切なものよ」
「そうです、それは私もです」
にこりと笑って述べてきた。ハマーンの顔から険が消えていた。
「ですから。これからも」
「そうなの。それじゃあ私も」
「はい」
二人は絆を確かめ合った。ハマーンもまた今ジオンの束縛から離れて一人の人間としてミネバの前にいた。ようやく彼女も自分の道を見つけたのだった。
ハマーンは暫くはそのままミネバの側にいた。しかしここで聞き捨てならない言葉を聞いた。
「しっかしあれだよな」
シンが酒を飲んでまた言っていた。
「ナタルさんでもあれだろ?可愛い服着てるのに」
ドレスの下からメイド服が出て来ていた。今度はメイドになってキースと共にいた。
「ハマーンさんって相変わらずだよな。おばさん臭いっていうか」
「シン、それはちょっと」
キラはシンに対して怪訝な顔で忠告してきた。
「言うと大変なことになるよ、また」
「ああ、聞こえるわけないさ」
ハマーンの席がずっと遠くにあるので完全に安心していた。
「絶対にな。安心していいさ」
「そうなの」
「そうさ。それでな」
ビールを片手に言葉を続ける。
「あの人二十一だっていうけれどあれ絶対詐称してるぜ」
「嘘だってこと?」
「そうだよ。じゃあ聞くけれどな」
言ってはいけない言葉をなおも続ける。
「あんな二十一っていないだろ。三十の風格はあるぜ」
「それはその」
「じゃあキラよ」
シンはまたキラに言う。
「あの紫のドレスだってそうだろ。あんなの若い女の人が着るもんじゃねえって。何でああおばさんじみているのかね」
「それは好みじゃないかな」
「そう、好みだよ」
シンはそこも指摘する。
「あのおばさんって結局は何もかもが年寄りじみてるんだよ。ありゃ二十一じゃねえって」
「そうか、二十一には見えないか」
「ああ」
後ろからの声にも答える。
「本当は三十はいってるだろ。嘘はいけねえな、嘘は」
「嘘ではないとしたら?」
「どんだけ老けてるんだよ」
また言った。
「あんな老け顔でな。果てはどんな婆さんになってるやら」
「よし、わかった」
後ろの声はそれで聞くのを止めた。
「どうやら死にたいらしいな」
「一体何言ってるんだよ」
シンは後ろを振り返ることなく相変わらず酒を飲み続けている。
「俺が何時死ぬって?」
「あ、あのシン」
横からキラが震える声で言ってきた。
「今すぐここから逃げた方がいいよ」
「何でだよ」
やはり全然わかっていない。
「俺が何で・・
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