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スーパーロボット大戦パーフェクト 第二次篇
第百五十九話 勇気ある者達の誓い
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接響く。
「ザ=パワーの力でようやく話すことが出来る」
「ザ=パワー…」
「宇宙には多くの未知なるエネルギーが存在する」
「ビムラーと同じように」
「ザ=パワーもその一つと言えよう」
凱はそれがわかってきた。同時に宇宙の大きさも感じていた。
「そしてザ=パワーの力を得た者はその能力を増幅出来るのだ」
「力を」
「そう。そして」
凱に対して微笑む。そのうえでまた述べてきた。
「凱、君には感謝している」
「俺に?」
「そうだ。本来なら私がギャレオンとフュージョンする筈だった」
「そうだったんですか」
「だがそれが出来なくなった私に代わって戦ってくれて。感謝している」
「いえ」
しかしここで凱は言う。
「感謝するのは俺の方です」
そう言うのだった、カインに対して。
「大切な人を守る力の全ては貴方が与えてくれたのだから」
「すまない。しかし」
「しかし」
「私の寿命もこれまでのようだ」
そう述べて微笑む。そこに護がやって来た。
「父さん・・・・・・」
「護!?」
「うん、凱兄ちゃん」
護が彼にも答えてきた。
「僕、ここにいなくちゃいけないから」
「どういうことだ、それは」
「それは?何があるというんだ」
凱にはまだわかっていなかった。わかるのはこれからだった。
「ラティオ・・・・・・」
「父さん・・・・・・」
二人は向かい合う。そのうえで話をする。
「御前は心も身体も立派に成長した」
「僕が・・・・・・」
「そう、今こそ運命の時だ」
我が子に対して言う。
「最後の封印を解くとしよう」
何かが解かれた。護の中の何かが解放された。それは凱と護にも伝わった。
「この力を正しきことに使う時が来た。凱」
そしてまた凱に顔を向けて述べる。
「全てを君に託す」
「カイン・・・・・・」
「父さん・・・・・・」
「ラティオ、私はいつもそなたの側にいる」
最後の父としての言葉だった。それが今伝えられる。
「いつまでもな」
「僕、わかったよ」
護も遂にそれがわかった。それを自分でも言うのだった。
「Gストーンの本当の使い方が。そして緑の星でいつも僕を見守っていたあの優しい目」
それもまた見ていた。父の目を。
「ギャレオンと同じ優しい目、それは」
何も語らずに微笑む。父と子の最後の別れであった。
凱が倒れても戦いはまだ続いていた。腕原種はジェイに対して言う。
「カインの遺産は抹消した!」
「何っ!」
「残るはアベルの遺せし災いのみ!」
「ぬうっ・・・・・・!」
それは勝利への宣言だった。同時にロンド=ベルも。
「その次はロンド=ベルよ、貴様達だ!」
「そうはいくかぁぁっ!!」
しかしここで不死身の男が蘇った。木星から今高らかに現われる。
「!?」
「凱っ!!」
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