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スーパーロボット大戦パーフェクト 第二次篇
第百五十九話 勇気ある者達の誓い
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った。
シャトルは木星に落ちていく。それっきりだった。
「そ、そんな!」
「れ、麗雄!!」
護も雷牙博士も絶句する。そして凱は。
「う、あ、ああ!!」
叫ぶ。ただ叫ぶ。196
「うわあああああああっ!!」
父の元へ向かう。だが最早何も戻りはしなかった。
「な、何ということだ!!」
「そんな!嘘でしょ!?」
大河と護もまた受け入れられなかった。護は必死に呼び掛ける。
「嘘でしょ、獅子王博士ぇぇっ!!」
「あ、あああ!」
命も呆然としている。しかし腕原種はいたって平気であった。
「ククク。ゴミが木星へ落ちたか」
「貴様ぁぁぁぁぁぁあっ!!」
「サイボーグ凱!」
今度は激昂して向かって来る凱に攻撃を向ける。
「ノコノコやってきたのが貴様の運の尽きだ!貴様も木星の海へ沈むがいい!!」
「!!」
「凱ーーーーっ!!」
命の声が銀河に木霊する。ガオガイガーもその直撃を浴びた。
獅子王博士は今虚空の中を漂っていた。その中で感じていた。
「僕は・・・・・・死んだようだな」
それはわかる。しかしそれ以上はわからない。しかしここで何かが語り掛けてきた。
「絆!?」
遠くに失った妻のことに気付いた。
「御前なのか?」
「はい」
それは確かに彼女だった。死に別れた筈の妻だった。
「木星で遭難した私は不思議な力を使って心だけの生命体になったのです」
「ザ=パワーの力か」
「何度か地球に交信しようと試みましたが木星に危機が迫っていることを伝えるのがやっとでした」
「そうだったのか絆・・・・・・」
「あなた・・・・・・」
二人は今互いに歩み寄る。そうして心を通わせる。
「会いたかった、絆・・・・・・」
そう言って微笑み合う。二人は一つの大いなる意志の中に入ろうとしていた。
凱もまた虚空の中にいた。そこで思う。
「このまま俺は・・・・・・死ぬのか?」
「凱・・・・・・」
しかしここで誰かが語り掛けてくる。
「獅子王凱」
「誰だ?」
凱はその声に問う。
「俺を呼ぶのは誰なんだ?」
「凱、私の声が聞こえるか?」
「貴方は?」
「我が名はカイン」
見れば中年の穏やかな顔の男がそこにいた。緑の翼を持ちその背には同じ色の光の翼がある。護のそれを思わせる姿をして凱の前にいた。
「貴方が護の?」
「そう」
カインは凱の問いに頷く。
「今こうして話している私はギャレオンの中に保存されているコピーに過ぎない」
そう彼は言う。
「肉体を失い、ギャレオンの一部となった私には我が子を育てることは出来なかった」
「それで天海さん達に護を」
「そうだった」
彼は答える。答えながら凱に対して微笑んでいた。
「私の人格コピーはEI−01との最初の戦いで傷つき機能を失った」
また言う。声は凱の頭の中に直
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