第百五十七話 信じる心が開く明日
[7/10]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
中に消えていく。
闇の中から次々に日の光が降り注ぎ暗く閉ざされていたセフィーロの地に明るさが戻ってきた。それはまるで幻想の絵のようであった。
その中frロンド=ベルの者達はセフィーロに帰ってきた。そこには当然ながら三人もいる。4
「光よ」
レイアースがその中で光に対して言う。
「願いは叶えられた。もう一度セフィーロを訪れ自分自身の心のために戦いたいという御前達の願いがな」
「じゃあ私達をセフィーロに召喚したのは!?」
「御前達自身だ」
レイアースはそう彼女に告げる。
「そうだったのか」
「だが」
「だが!?」
「ロンド=ベルの者達は違っていた。しかし」
「運命だったのですね」
シーラがそれに応える。
「私達がここに来たのは」
「そうだ。セフィーロの戦士達もまた大きな戦いに加わる為に」
「大きな戦いか」
「導師クレフよ」
セレスがクレフに声をかける。
「地上に向かうのだ。そこで大いなる戦いに向かえ」
「大いなる戦いか」
「セフィーロは一旦は救われた。だが」
「その戦いに勝たなければ崩壊はまたやって来る。だからこそ」
「わかった」
クレフはその言葉に頷いた。
「それでは私も行こう。地上へ」
「俺も行く」
「フェリオ」
風はフェリオの言葉を受けて驚きの声をあげる。
「貴方もですか!?」
「そうだ。セフイーロを救う為に行く」
「うちも行くで」
「私もだ」
カルディナとラファーガも名乗り出てきた。
「セフィーロと地上の為にもな」
「宜しいのですか、地上に」
「そうだ」
二人は風に応えて言う。
「地上とセフィーロの為に」
「うちもや」
「僕も」
「私も」
アスコットは毅然として立ち上がった。アルシオーネは俯いていたが立ち上がった。
「皆の為にも」
「私は・・・・・・ザガート様の想いを実らせる為にも」
二人もまたそれぞれの想いのままに地上に向かうのだった。
「地上へ」
「貴方達もなのね」
「海、それでもいいよね」
アスコットは海にそれを問う。
「一緒に戦いたい、いいよね」
「うん、一緒にな」
「アルシオーネも」
「私も・・・・・・いいのね」
アルシオーネは俯いたまま海に問う。
「貴女達を殺そうとした私でも」
「いいのよ、それは」
「そうですわ」
海も風もにこりと笑ってそれに応える。
「ですから今度は一緒に」
「戦いましょうよ」
「有り難う」
微かに笑って二人の言葉に頷いてきた。
「それではクレフ、私も」
「うむ、また師弟で戦おうぞ」
「はい」
「当然プレセアもよね」
ミサトは自分からプレセアに声をかけてきた。
「来るんでしょ?地上に」
「ええ、いいかしら」
「勿論。ロンド=ベルは誰でもウェルカムよ」
にこりと笑って彼女に言う。
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ