第百五十七話 信じる心が開く明日
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突然消えた。そうしてレイアースの前に現われる。
「王冠がレイアースの元へ」
クレフはそれを聞いて言う。
「何故だ、これは」
「柱が」
光はその王冠を見て声をあげる。
「今ここに」
「見て、光」
海が光に声をかける。
「王冠が」
「光の剣に」
風も。今王冠は光の剣となり三人の前に姿を現わしたのであった。
「光、これで」
海がここで光に言う。
「デボネアを倒しましょう」
「そうですわ」
風もその言葉に頷く。
「今こそ」
「わかった!」
光は今それに頷いた。
「今だ!だから!」
「おのれ!」
レイアースが光の剣を手に取るとデボネアはそこに躍起になって魔法を放つ。
「やらせはせぬぞ!」
「無駄だ!」
それでも三人は怯まない。そのまま突き進みデボネアの顔をその光の剣で刺し貫いたのであった。それは深くレガリアを貫いていた。
「がはっ・・・・・・」
デボネアは貫かれ呻き声をあげた。
「これが己を信じる心だというのか・・・・・・」
「そうだ!」
光はそのデボネアに対して叫ぶ。
「これが皆の力、私達に与えてくれた力だ!」
「おのれ、おのれ」
デボネアは断末魔の中で叫ぶ。
「セフィーロの者達、魔法騎士よ!」
デボネアの身体から無数の光が放たれる。そうしてその中に消えたのであった。
「これで終わりよね」
海が光の中に消えたデボネアを見て言う。
「セフィーロでの戦いは」
「はい」
風がその言葉に頷く。
「これで完全に」
「やっとね」
「うん」
光は今ほっと胸を撫で下ろしていた。
「これで」
そこにクレフとランティスの声が届く。三人に対して。
「やはり柱は光だったか」
「クレフ」
「柱よ」
ランティスは光に告げてきた。
「光」
「ランティス」
「今こそその柱の証を」
そう光に言う。今セフィーロが救われようとしていたのだ。
「クレフと約束したんだ」
光はそれに応えて言う。
「若し私の柱の資格があるなら私の望んでいるセフィーロにしたいと願っていいって!)
「そうだ」
クレフは光のその言葉に頷く。
「そのセフィーロを、今見せてくれ」
「わかった、それじゃあ」
光は柱の証のその剣を高々と掲げる。そうして。
「私は決めたんだ」
光は言う。
「このセフィーロから柱を無くすって」
「柱をか」
「そうだ」
クレフにも答える。
「もうエメロード姫やザガートみたいな人はいちゃいけないんだ。だから」
それが彼女の考えだった。もう悲劇は見たくはなかったのだ。
「そしてこれからのセフィーロはこの国を愛する皆で作っていって欲しい!」
そう願った。すると無限の光がセフィーロとロンド=ベルを包み込むのであった。
剣が黄金色の光に変わり空に放たれ上空の闇を切り裂く。闇はその
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