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八条学園騒動記
第五話 好きだから仕方ないその四
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い香りがする。それは薔薇の香りであった。
「いいね、これ」
「とにかくこっちは準備万端にしておかないと。女の子って大変なんだから」
「そして待たせるの」
「そうよ。さて、一応時間ね」
 だが出る気はない。
「まだまだ出ないから」
「わからないなあ、何か」
 ダニーはどうしても姉の行動が理解出来なかった。

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