第百五十二話 ゼダンの門
[8/18]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
でサイコ一機か。ちょっと辛いな」
「こっちはそれにラフレシアも二機だぜ」
「大して違わないんじゃないのか?」
「おっと、そうか」
「こっちは俺達で何とかする」
ロウがケーン達に言ってきた。
「御前等はとにかくそこのサイコ三機を頼むぞ」
「お互い辛いってわけだな」
ライトはそれで納得した。
「やれやれってところだな」
「しかしよ、サイコ三機となるとよ」
タップが言葉を入れる。
「洒落ならねえぜ」
「どうするんだよ、ライト」
「ここは各個撃破だ」
彼はすぐに作戦を決めてきた。
「一機ずつ俺達三人で仕留めるぞ」
「そうか。それじゃあよ」
「お決まりのフォーメーションで行きますか」
「頼むぜ、マギーちゃん」
いつもの調子で攻撃態勢に入る。
「一点集中だ!いっけええええええええええ!」
ケーンが中心になり光子バズーカを放つ。それで一気にまずは一機屠ったのであった。
彼等もステラ達も必死に戦っていた。シーブックとセシリーもザビーネ、ドレルと戦っていた。
「べラ、遂にここまで来たな」
ドレルがセシリーと刃を交えながら声をかけてきた。
「私と御前はやはり分かり合えないようだな」
「少なくとも今は」
セシリーは兄にそう答える。
「刃を交えているうちは」
「この戦いは何としても終わらせる」
ドレルはビームサーベルを振りながら言葉を続ける。
「そして御前を」
シーブックはシーブックでザビーネと戦っている。ザビーネは表情を消している。
「どういうつもりだ、ザビーネ=シャル」
そのザビーネに問う。
「御前は何を考えているのだ」
「貴族についてだ」
それがザビーネの返事であった。
「貴族!?」
「そうだ。コスモ貴族主義」
かつて彼が理想としていたものだ。
「それについてな。どうやらそれは」
「何だったと言うつもりだ?」
「幻想だ。所詮は人は同じだ」
「同じか」
「そうだ。同じくして貴く、そして卑しい」
彼は言う。
「そういうものだ。私も同じだ」
「それで御前はどうするつもりだ」
ビームサーベルを交えながら問う。
「その貴く卑しい人間の中で。御前はどうするんだ」
「さてな」
その問いへの答えはなかった。
「答えはまだ出ない。しかし」
「しかし!?」
「この戦いは生き延びる。何としてもな」
その為に彼は今戦っていた。彼等の戦いも続いていた。
二隻のドゴス=ギアも戦場にいた。ジャミトフとバスクがそれぞれ乗艦していた。
「怯むな!撃て!」
バスクが艦橋で指示を出す。
「敵の数、多くはない!よいな!」
「ふむ」
ジャミトフは隣で奮戦するバスクを見て声をあげた。
「バスクも。やっておるわ」
「閣下、敵が次々と来ております」
「当然だ」
ジャミトフを気遣う部下達に述べ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ