第百五十二話 ゼダンの門
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めて始末してやるぜ!」
「そのままドカドカ撃ってろ!」
クロトが彼を後ろにして叫ぶ。
「僕のやりやすいようにね!」
「御前のことなんか知るかよ!」
「何だと!」
早速喧嘩に入る。
「御前は御前で派手にやってろ!俺は俺でやらせてもらうぜ!」
「そう!じゃあ僕だってね!」
ミョッルニルを遮二無二振り回す。それで手当たり次第に目の前のモビルスーツを叩き潰していく。
「抹殺!滅殺!」
過激な言葉を連発する。しかしそこに曲げられたビームが迫る。
「なっ、シャニ!」
「死にたくなければよけろ」
シャニはそうクロトに言ってきた。そのビームで複数のティターンズのモビルスーツが薙ぎ払われ光の中に消えた。
「俺はそこまで責任は持てん」
「殺す気かよ!」
「殺す気はない」
一応はそう返す。
「だが。流れ弾までは知らない」
「ちっ、何て奴だよ」
自分のことは棚にあげて言う。
「まあいいさ。御前も後ろは気をつけるんだね!」
「いいか、三人共」
一応指揮官の劾が彼等に声をかける。
「乱戦になる。いざとなれば母艦に戻って補給を受けるんだ、いいな」
「一応聞きはしたぜ」
オルガの返事は何かわかったようなわかっていないような感じであった。
「けれどな。忘れてたら悪いな」
「その時は補給カプセル使うのよ」
ファが言ってきた。
「わかってるのかしら」
「忘れるんだよね、ついつい」
クロトの言葉もオルガと大して変わりはしない。
「熱血していて」
「俺は気にしていない」
「気にしていないじゃなくてよ」
エマも注意する。
「そんなのだとね。大怪我じゃ済まないわよ」
「といってもなあ」
しかし劾はここでぼやいてきた。
「この連中生命力は凄いからな」
「確かに」
ファもこの言葉には頷く。
「そうですね。三機のガンダムも」
「だから俺達に関しては心配いらない」
シャニが答える。
「何があっても生き残る。多分」
「そうなの」
「とりあえずここは大丈夫だ」
劾がエマ達に告げる。
「あんた達は他の場所を頼む。いいな」
「わかりました」
エマはその言葉に頷いた。
「それじゃあ」
「エマさん、右です」
ファが告げてきた。
「パラス=アテネです」
「来たわね」
エマはそのパラス=アテネを見て呟いた。
「レコア、貴女ね」
「ええ、久し振りね」
エマの予想は当たっていた。そこにいたのはレコアであった。彼女はまた戦場に姿を現わしたのだ。
「貴女、まだわからないのね」
「いえ、わかっているわ」
レコアはそうエマに告げる。
「わかっていても」
「馬鹿ね」
エマはその言葉を聞いて残念そうに呟いた。
「わかっていても離れられないなんて」
「私も・・・・・・女だから」
「女だから離れられない」
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