§18 嫉妬団再び
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んのだ。三馬鹿の保護者でも監督者でもないのに。護堂と黎斗。かたや美女と連日イチャイチャ。かたや担任やら警察やらからお咎め。同じ生物(カンピオーネ)とは思えない。
「あ、あのー、れいとさーん……?」
護堂がビクビクしているのを見て、ようやく我に返った彼は本来の目的を思い出す。
「……あ。気を取り直して、これより草薙護堂は全男の敵だ地獄へ落ちろ断罪会を開幕するっ!!」
「「「おー!!」」」
「ではまず同志S!!」
「おう!! 被告は夏休み前半に根津三丁目商店街で姿を確認されていない。そして肝心のエリカ様と万里谷さんだが???サルデーニャ半島でバカンスを楽しんでいた。この二人が一緒に居る時点で被告が関わっていると推測される」
あぁ、そういえば記憶操作して二人がバカンスしてる最中に遭遇しているという筋書きにしたんだっけ。などと思い出しつつ護堂の顔を見てみると、面白いぐらいに顔が変わっている。ここまで激変するのを見せつけられると機械で録画したい。そして某世界が丸見えな番組に送り付けるのだ。笑撃映像とか言って。
「ッ!?、おまえら、なんでそのことを……」
まさか彼女たちの場所を把握されているとは思っていなかったのだろう。これが普段の断罪会なら素知らぬ顔で通せたのだろうけど、今回は運が悪すぎた。なにせこっちは現地で二人と遭遇しているのだから。こんな芸当ができたのは直前で景品が豪華になっていたという異常事態のおかげだ。もし今年だけ商店街の景品がぶっ飛んでいたなどということを予想出来たらその人は素晴らしい霊視能力者なのだろう。是非とも友達に欲しい。宝くじとかで無双できそうではないか。もっともそれは才能の無駄遣いというものだろうけど。
焦っている護堂が思わず漏らした言葉。それは黎斗達の発言を全肯定するのと同様で、自分が二人と一緒に居たことを自らの口で証明したようなもの。直後に気付き口を閉じたようだが、もう遅い。二人だけで旅行に行ったんだ俺は知らん、などと言われれば証拠が無い手前どうしようもなかったが、護堂の焦りに助けられた形といえばいいのだろうか。
「草薙、貴様ぁああああああああああ!!」
「今こそ、この色情魔に神の裁きを!!」
三馬鹿中二人が吼える中、黎斗は外に気配を感じ取る。さては担任が鎮圧しに来たか???!?
「そこまでだ、下郎。随分好き勝手にやってくれたようだな」
ドアが開くと同時に、凛々しい声。最悪煙玉使用の覚悟をしていた黎斗だが、彼の予想を裏切って入ってきたのはリリアナだった。
「草薙護堂、ご安心ください。すぐにこの状態を打ち破って見せましょう」
「すまない、リリアナ。恩に着る!!」
「……ッ!?」
「……なんだこれ」
二言、三言交わす内
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