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ソードアート・オンラインーツインズー
SAO編−白百合の刃−
SAO3-隠れボスという存在
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がある。だって、一日の疲れを取るお風呂に入れないって、女性としては致命的だよ。だからポジティブに考えることにした。
 現実世界に戻ったらお風呂を入る楽しみがあるんだってね。

「いらない。と言うかさ……」

 視線をやや左寄りに移すと、白のシングルベッドが一つ。言いにくいんだけど言うしかなかった。

「わ、私の寝るところは?」
「一緒に寝ればいいでしょ?」
「!?」

 さらっと冷静にとんでもないことを言ってきた。
 普通ならば、女の子同士で一つのベッドに入ることは仲が良い女の子しかやらないだろう。私とドウセツの仲はお世辞にも仲良いとはいえない。私が思っていたとしても、ドウセツは私のことなんて攻略組の一人しか思ってないだろうな。
 だが、それでもいい! 『漆黒』の二つ名の通りの濡羽色(ぬればいろ)の美少女。氷のように冷たいけど、それが美しさに磨きがかかる人と一緒のベッドで寝られるのは最高の幸福だ。同性でも嬉しいことじゃないか。

「い、いいのかな? 私でもいいのかな!?」
「だったら床で寝る? 別に骨を痛めることはないんだし」

 私も知ったのだが、椅子で寝ていても背骨を痛めることはないのだ。それも良いかと思ったのは、流石にお客である私が図々しくドウセツと一緒に寝るのは失礼だし、まだ早いと思ったが、やっぱり暖かいモフモフしたベッドがいいので正直に話した。

「私、ドウセツと一緒に寝たい!」
「そう、私の枕になりたい」
「言ってないよ!」
「そう。床で寝るのなら朝お腹に踏んで起こそうとしたあげたのに」
「痛みで起こそうとするな!」

 承知してくれたので、気分は上昇した。
 そしてもう寝るというので、ドウセツは壁に触れて部屋の操作メニューを出して照明用のランタンを全て消した。その間に素早くシンプルな白色の寝巻きに着替え、結んだサイドテールを下ろした。


「んじゃ、お邪魔しま〜す」
「…………」
「ん? どしたの? 急に黙っちゃって」
「…………別に」

 こちらをジッと見つめていたようだけど、イマイチドウセツの反応はわからず、私は布団に潜り込んだ。
 ちなみに部屋が暗くなったので、索敵スキル補正が自動的に適用され、視界が暗視モードに切り替わった。

「…………」
「…………」
「……ねぇ」
「うん?」
「狭いから、やっぱり床で寝て。そして踏まれて起きなさい」
「踏みたいだけでしょ、悪いけど痛いので起きるのは御免なので我慢して」
「図々しいわね」
「だったら、踏みつぶし目覚ましをやめてほしいんだけど」

 思っていたほどベッドの面積はなく、積めないと一緒に入ることは難しかった。この狭さだと、ドウセツが振り返ったら唇が当たりそうだなぁ……ちょっと試すか。

「ね
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