第6章、その1:束の間の癒し ※エロ注意
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のも考えられるし、分からないなぁ・・・。老人の相手ってのは難しいや)
奇しくもその感想は彼が支える騎士と同様のものであった。若人同士、その手の話題を持ち出せば二人の仲はより進展する事になろう。共感する話題ほどやりやすいものはないのだから。
帰り道、慧卓にとって矢張りといってはなんだか、エルフの若人や子供らの視線を受ける事と相成った。但しそれは川釣りに同伴してくれた心優しき者達のものは皆無であり、ローカル一色の敵対的な侮蔑であった。
「王国人っ、汚らわしいハゲタカめ!」
「糞尿の寝台で永眠しろっ、穀潰し!」
(うっひょー。こいつら顔に似合わず暴言汚すぎ。どんな生活しているんだよ)
顔に似合わぬ強烈な罵声を内心で愉しみつつ、慧卓は悠々自適といった具合に家々の間にある獣道を歩く。その端然とした格好が更に彼らを怒らせるのであるが、慧卓はそれを一切気にせずに歩いていった。図太き神経は早くも、今晩の食事について期待を膨らませていたのだ。
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