使い魔蘇生パーティ結成!
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できる・・・らしい」
それを聞いた彼女は、一瞬喜んだもののすぐに悲痛な面持ちに戻ってしまう。
「ん?どうかしたか?別にまだ死んでから、すぐなんだろ?あと2日ありゃ行って戻って来るには十ぶ・・」
そこまでいって気づく。それは俺だから可能なのであって、まだこの辺りでレベル上げをしている中層プレイヤーには47層は危険な場所でしかないということに。
「ここで帰るのも後味悪いし、取りに行くの手伝おうか?俺が護衛としてついてくのが、一番安全かな」
「っ!」
若干少女がこちらに期待の視線を向けてきたが、すぐにそれは疑惑に代わってしまった。
あー、なるほど。こんな時はどうすりゃいいのかねぇ・・・。
同性なら無理やり引っ張ってってもいいんだが、相手が異性で、んでもって少女とまで来るとそれもためらわれるしなぁ。
「なんで・・・・そこまでしてくれるんですか・・・・?」
やっぱり、そう来たか。
まあそうなるだろう。自分が相手にこんなことを言われても、警戒心が先に立つし、そもそもアインクラッドでは《甘い話にはウラがある》というのが常識となっている。
「まあ、これは俺の独自の持論なんだけどね?」
「はぁ」
「せっかくこの世界にいるんだから、楽しまなきゃ損でしょ」
「は?」
「いや、せっかくSAOというゲームをプレイしているんだったら、存分に楽しもうよ。今この世界にいるんだったら、この世界に居るときにしかできないことをやって楽しんだ方がおもしろい。何をしたって結果が変わらんのなら、自分の好きなほうを、自分がやりたいほうを俺は選ぶ」
「??」
「お前だってこれまでの相棒がいなくなるより、ずっと一緒にいたほうがいいだろ?だったらそれを実行しろ。それが自分だけの力で無理なら、誰かを頼れ。まあ、簡単に言うと、後悔するなってことだよ」
我ながらかなりクサイ台詞だと思う。だけど、これは俺がこのデスゲームの中でいつも忘れないようにしてきたことだ。純粋に楽しむ。簡単だけどとても大切なことだとは思う。すると、少女がいきなり噴き出した。
「ぷっ・・・、楽しむって、子供みたいじゃないですか。あはははっ」
「いいんだよ、実際俺らはまだ子供だ」
自覚はしていたはずだが、さすがに今の行動はちょっとハズいな・・・。だけど少女の方に笑顔が戻ったし、それでよしにしよう。
「よろしくお願いします。助けてもらったのに、その上こんなことまで・・・あの・・・こんなんじゃ、全然足らないと思うんですけど・・・」
トレードウインドウが開かれ、コルが表示される。おそらく少女の持っている全額なのだろう。別に現在金欠なわけじゃないし、首を振ってから答える。
「いや、お金はいいよ。それより、1つこっちの頼み
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