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IS インフィニット・ストラトス〜転生者の想いは復讐とともに…………〜
number-6 aspiration and determination
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。
よりによって、あの人と一緒である。
これで謎が解けた。何故、ブレード一本だったのか。
流石は姉弟。とことん似ている。
一夏が雪片二型で麗矢に斬りかかる。
考え事をしていた麗矢は反応が遅れた。咄嗟に左腕を前に出す。
そして、刃が麗矢に迫る――――
『勝者、夜神鳥麗矢。』
勝者宣言。
麗矢が勝った。
一夏の願いは果たされなかった。だが、麗矢の顔は浮かなかった。
「麗矢!」
「…………なんだ」
一夏に呼ばれ、答えるか迷ったが答えることにした。
「俺の負けだけど、次は負けない。」
「……ああ、頑張れ。」
麗矢は左腕を動かす。
すると、爆発した。一夏の最後の攻撃は確実に徹っていた。
一夏は驚きよりも先に喜びが込み上げてきた。
◯
喜んでいる一夏を背にして、B−ピットへと戻った麗矢。
そこにはセシリアが落ち込んでいた。
「……おい。」
麗矢が話しかけると、ビクッと体を揺らし、明らかにおびえた表情で麗矢を見る。
そんなセシリアを見て麗矢は、頬を掻きながら少し考え、セシリアに近づく。
「お前の家に事情は全部知っている。お前の身に起こったことも全部。」
驚きの表情で麗矢を見る。
あんなに高飛車なセシリアが、こんな姿になるとは思わなかった。やり過ぎたと反省している。
「お前の父親のせいで今のお前が出来たと思っているか?」
首を横に振る。
少なくとも、親には感謝しているらしい。
「親が死んで、お前によってきた大人は金目当てだったはずだ。」
「大人とはそんなものだ。大体醜い奴しかいない。だが、男はどうだ。」
セシリアは黙って麗矢の話を聞いている。
「男でも最悪な奴はいる。でも、生き方を見出して、責任もって生きている。」
「こんな風潮の中で胸張って生きている奴だっているんだ。一概に男は最低な奴と言えない。ここまで言ってまだ心配なら――――」
一つ間を置く。セシリアに近づき、肩に手を置く。
「俺が支えてやる。お前が立ち直れるようになるまで、な。」
セシリアの目に涙が浮かぶ。そして、重力に逆らうことなく落ちていく。
分かったんだ。セシリアは自分の過ちを。
そして思った。
――――男には、いろいろな人が、いるんですね……
◯
夜。
セシリアはシャワールームにいた。
カチューシャは取って、一糸まとわぬ姿でシャワーにうたれている。
煌びやかな金髪は艶やかになった。
セシリアは今日のことを思い出していた。
――――夜神鳥麗矢。
身も心も強い男。
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