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【完結】剣製の魔法少女戦記
第一章 無印編
第七話        『ジュエルシード探索。そして失敗…』
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えるか、ぐらいに…。
異世界の魔法は驚きの連続ね…)

そしてあっという間になのははジュエルシードを封印してしまった。
これはもう才能とかどうとかの問題ではない。
こちらの世界ではどうかは知らないがおそらくかなりの使い手の素質を秘めている事は間違いない。
だけど、なのは達の場所に戻ったらなのはは膝を抱えて座り込んでいた。

「…どうしたの、なのは?」
「シホちゃん…私ね、本当は気づいていたんだ。あの子が持ってたこと…でも、気のせいだと思ってた…」
「………」

私は黙ってなのはの言い分を聞くことにした。

「もしも、私がすぐに気づいていたら…すぐに封印していたら…!」
「なのは…、だったら今回のことを次に繰り返さないようにしよう。僕ももっとがんばるから」

ユーノはなのはを励ますが、私は少し怒りを感じていた。

「…なのは。一つ言っておくわ。今後悔する暇があるなら…ユーノが言ったように次はこんな惨事を起こさないように努力をしなさい。
迷ってもいいの。でもそこから這い上がれないならあなたは一生立ち直れない…。だから一人で背負い込まないで周りにも頼りなさい。あなたは一人じゃないんだから」
「うん。ありがとう、シホちゃん…」

それでやっとなのはは笑顔を見せてくれて皆で家に帰る事になった。
だけど…私は自分の言った言葉に反吐が出る思いだった。
“周りを頼れ”なんて…今更どの口が言っているのか。
私はずっと誰にも頼らずに一人で突き進んできた。
その結果が今の姿…まさに滑稽と言わざるを得ない。

「反面教師もいいところね…」

私は誰にも聞こえないくらいにそう呟いた。
だけどフィアは聞いていたらしく、

「…お姉様。無理なさらないでくださいね? お姉様ももう、一人ではないんですから…」
「ありがとう、フィア…」

フィアの心遣いに感謝し、私は今ある幸福を護っていこうと誓った。


…そういえば、天駆ける踵の靴(タラリア)や洋弓が消してもいないのにいつの間にか手元から無くなっている。
無意識に消したのだろうか?
一瞬、サファイアの宝石が光ったような気がしたが、気のせいだろう。



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