暁 〜小説投稿サイト〜
【完結】剣製の魔法少女戦記
第一章 無印編
第七話        『ジュエルシード探索。そして失敗…』
[6/7]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
して、

「やっかいね…。未だに成長している木があるわ。なのは!」
「は、はい!」
「私が成長の進行を抑えているうちにジュエルシードの居場所を特定しなさい!」

なのはに指示を出しながらも私は剣の丘に空を飛ぶ宝具を検索していた。
…ヒット。
ヘルメスのサンダル『天駆ける踵の靴(タラリア)』。
これは飛翔能力が備わっていてヘルメスが神々の伝令を行う際に欠かせない靴である。
逸話では英雄ペルセウスがライダー――メデューサ――を退治した際にも使われたと言う宝具。

…ちなみになぜこんな物を私が持っているかというと、
どうも約束の四日間でギルガメッシュが子供状態の時に、
愚かにも私(正確にはアヴェンジャーだけど思考パターンはやっぱり私…)は修行の為に何度もお願いしてゲート・オブ・バビロンの中に入れてもらい片っ端から解析した。
そのおかげで剣の丘には原初の様々な武器が刺さっている。
しかし、乖離剣はやはり解析不可能な為に無理だったが…。
それ以外にも剣属性に入らないモノも沢山ある…。
さすが原初の英雄王…。
だけど代償としてギルガメッシュが子供の状態だったので殺されはしなかったらしいが、その後に無理難題をいくつも出された。
四日間でリセットされるからよかったものの、内容についてはただ一言…聞かないで!


「…―――投影完了(トレース・オフ)

色々な雑念が渦巻きながらも天駆ける踵の靴(タラリア)を足に直接投影した。

(くっ…やっぱり剣属性から離れるものだから魔力を喰うわね。でも、これでいける…!)

同時になのはにああは言ったけど自身も解析を駆使して弓と矢を投影して空を飛ぼうとする。
三人は驚いていたが、フィアはいち早く回復し私の肩に乗ってくる。
そしてそのまま私は空を駆け巡る。
それからは成長しようとする木々を火の魔力が籠められている上級の矢で破壊しながらも解析をかけていく。
なのはも索敵したようで桃色の光が散らばっていった。
そして見つかった場所には二人の男女がいた。

「人が閉じ込められているわ! フィア、なにか手はない!? このままじゃジュエルシードを狙えないわ!」
「…お姉様の魔術は非殺傷設定がないから、今は万事休すです」

くっ! と毒づきながらも木々の成長を抑えようと矢を放つ。
だが、その時後方からもう一つ強大な魔力反応が起こり、何事かと思った矢先に桃色の閃光が大樹に向かって走った。

「なっ!? 遠距離魔法!」

フィアが素で驚いていたが私は違う意味で驚いていた。

(…あの距離から純粋な魔力光を撃つなんて…。私達の世界じゃ考えられないわ。
恐らく神代の魔術で比べて威力だけなら少なからず迫れるかもしれない。キャスターが見たらおそらく呆れるか殺気を覚
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ