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【完結】剣製の魔法少女戦記
第一章 無印編
第七話        『ジュエルシード探索。そして失敗…』
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げた掌をラウンドシールドに向けて放った。
…普通なら強力な魔法でない限りは物理攻撃でも防げる強度を持つシールドだが、シールド自体は砕けず変わりにフィアットが構えていた腕を押さえて痛みに堪えていた。

「うぅっ…。お、お姉様…今の、は? シールドを展開していたのにそれがまるで意味を成していませんでした…」
「今のは、もう一つの武術の奥義、『浸透勁』というものよ。
平たく言えば表面を無視して体の内部に痛みを貫通させるといったもの。
これならフィアの悩みも解消できるかもしれないわ。
まだバリアジャケットには試していないけど、その防御魔法を打ち抜いた事からきっと効くはずよ」
「…後でなのはさんに手伝ってもらいますか?」
「…あのね、フィア。これは二人には秘密の特訓って言っているでしょ?」
「あ、そうでした…」
「でも奥義と言われるだけあって多少武術を嗜んでいたとしてもそう簡単にはたどり着けないもの…」
「それじゃ…」
「まぁ落ち着きなさい。フィアはまだ成長は発展途上…これから私がゆっくりと鍛えていくから焦らないの」
「わかりました。でもお姉様もすごいですね! これだけの術をすでに習得しているなんて…!」

フィアットはますますシホに憧れを抱いた。
だけどシホは少し表情を曇らせながら、

「生きていくためには、どうしても必要だったから習得しただけよ…」
「あっ…」

それを聞いてフィアットは自身の発言に後悔した。
シホは次元世界とは違い、平行世界というまったく別の世界から逃げのびてきて今ここにいるという事を失念していた。
当然この事は最初に打ち明けた高町家だけで、なのは、そしてユーノには年齢的に重過ぎるだろう事として話していないが、フィアットは使い魔兼最も信頼できる友人同然のようになったので特別に教えてもらっていた。
そのせいもあってフィアットはひどく暗い顔になってしまっていたが、シホがフィアットの肩に手を置いた。

「ありがとう、フィア。その気持ちだけで私は十分満足よ」
「お姉様ーーー!」

嬉しい気持ちが我慢できなくなってフィアットはシホに抱きついていた。
それをシホはよしよしとあやしていた。

その後、シホはフィアットにまず『縮地法』の簡易版でもある『瞬動術』という技法を教えた。
これは魔力を足に集中させて『縮地法』の要領で移動すると言うものである。
さらにこれの応用で腕にも試してみたらフィアットはまだ荒削りながらも少しずつ様になってきた。
それでシホはやはり才能ある者は違うわ…と愚痴を零していたり。



◆◇―――――――――◇◆



Side シホ・E・シュバインオーグ



…それから一週間が経ち、ジュエルシードの数は計四つ手にしたが、なのははやっぱりまだ魔
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