第一章 無印編
第七話 『ジュエルシード探索。そして失敗…』
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じている戦い方ね」
「ボクシング…?」
「ああ。フィアはこの世界の人間ではないから知らなかったわね。ボクシングっていうのは…」
シホはどういったものか説明をした。
ちなみに三人には詳しく話していないが、現状自身の使う魔術である投影は転送系の魔術という事にしておいた。
元の世界でも異常とことごとく師達には言われてきたのだから、シホとしてはあまり公けにしたくないのでこう伝えてある。
「それで…フィアとしてはその戦法が現状一番しっくりと来るわけだけど、やっぱり一撃の重みが軽い為になかなか実戦では使用できなくて結局はサポートに回ることになってしまっているわけね?」
「はい、そうなのです…。それでお姉様は色々な武術を嗜んでいると言っていましたのでなにか参考に出来ないかと思いまして…」
「そうね…? それだと中国武術とかもお勧めだけど、一応聞いておくけどフィアは槍の使い方はわかるかしら?」
「槍、ですか…。はい、故郷でも師が自衛のために使う事が多々あって一応得意の分野に該当します」
「そう。それなら手っ取り早いわ」
シホは刃がなくてあまり概念がない槍を投影した。
ゲイボルクなんてもっての他だしフィアットに扱える代物だとも思っていないので練習用としては妥当のものだろう。
それをシホはフィアットに渡した後、
「…でも、なぜかしら? フィアは一応ミットチルダ式魔法を使うのよね。
これじゃどんどん方向性が違ってきているのは私の気のせい…? なんていうか、どちらかというと魔導師というより思考が戦士、騎士よりね」
「あはは…はい。昔からよく言われてきた事ですのでもう気にしていません。それでなにかお姉様にいい方法を学べないかと…」
「…そうね。それじゃフィアはなのはやユーノと違って筋が良さそうだから一つか二つ、武術の奥義を教えるわ。昔に妙ちきりんな爺さんに習って会得したものなのよ」
「あ、はい!」
シホはそういってフィアットに一言、「行くわよ…」という掛け声とともに一陣の風が通り過ぎたような、そんな感じがフィアットの横を通り過ぎた。
それと同時にフィアットの目の前に先程までいたシホは姿を消して、辺りを見回そうとした…が、すぐ後ろからシホの声が聞こえてきてフィアットは驚いて思わず尻餅をついていた。
「今のが武術の奥義の一つともいえる移動法…『縮地法』よ。魔術も魔法も一切使用しない純粋な武の術の一つ」
「すごいです…」
「まだよ。もう一つフィアの悩みに打ってつけの術があるわ。とりあえずフィアは痛い思いをしたくなかったら防御魔法を常時展開しなさい」
「は、はい!」
フィアットの足元に魔法陣が浮かび上がったと同時に防御魔法『ラウンドシールド』が常時展開された。
それを確認したシホは、とある武術の構えをしてすぐに広
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