第52話 復讐の3号
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が風見志郎を見る。
「あ、有難う御座います」
「別に助けたわけじゃない。奴の顔が醜かったから殴っただけだ」
礼を言うフェイトに対し志郎は冷たく言い放った。そして、フェイトを放って置き歩き去ろうとする。
「ま、待って下さい! 私は貴方を探してきたんです。話を聞いてくれませんか?」
「知ってるよ。時空管理局だろ? 前に本郷先輩から聞いた事がある」
どうやら知っているようだ。ならば話が早い。
「あの、でしたら私達と一緒に来てくれませんか?」
「断る」
「え?」
「今の戦いを見て分かった。お前等みたいな甘ちゃん達と戦えない。俺は復讐の為に戦う。世界の平和なんて……俺には関係ない!」
突き放すように言う風見志郎。そうしてそのまま志郎は何処へとも無く消えてしまった。残されたフェイトは一人暗い顔をしていた。
「どうして? 本郷さんを知っているなら……どうしてそんな事を言うの? 風見志郎さん」
フェイトは去り行く風見志郎の背中を見た。その背中からは彼の憎しみの心と同じ位の、悲しみが伝わってきていた。
仮面ライダーV3風見志郎は改造人間である。彼は悪の組織デストロンに瀕死の重傷を負わされるが仮面ライダー1号、2号の改造手術の末仮面ライダーV3となる。
仮面ライダーV3はデストロン撲滅の為に孤独の戦いを続けていた。しかし、何時の日にか彼の中に正義の心が目覚め人類の平和の為に戦う日が来るだろう。
それこそが第3の仮面戦士【仮面ライダーV3】なのだから。
つづく
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