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スーパーヒーロー戦記
第52話 復讐の3号
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く。
 そのエネルギーを纏ったまま上空に飛翔する志郎。エネルギーがスパークし、志郎の体を改造人間の姿へと変える。其処に現れたのは紛れも無く仮面の戦士でもあった。

「仮面ライダー……やっぱり、風見志郎さんは仮面ライダーだったんですか?」
「そうだ、俺は仮面ライダー3号。又の名を、仮面ライダーV3だ!」

 赤い仮面に白いマフラーを持った第3の仮面ライダーがフェイトとデストロン怪人達の前に立つ。

「仮面ライダーV3、此処で貴様を葬り、全世界を我等デストロンの物としてくれる!」
「おい、お前は何処かに隠れてろ。其処に居たら邪魔だ」

 仮面ライダーV3の突き放すような言葉がフェイトに放たれる。その言葉には優しさを包み隠すかの様な厳しさが見られた。だが、フェイトは逃げない。彼女もまた戦う力を持っているからだ。

「大丈夫です。私も一緒に戦います」
「死ぬ気か? 自殺したいんだったら他所でやれ!」
「死にませんよ。バルディッシュ!」

 懐から待機状態のバルディッシュを取り出し名を呼ぶ。金色の閃光が放たれ、フェイトの体を黒を基調としたBJが纏われ、その手には鎌をイメージした杖が持たれた。

「時空管理局嘱託魔導師。フェイト・テスタロッサ。貴方達を時空管理法違反で逮捕します!」
「か、管理局だと!? まさかお前のような小娘がそうだったとは」

 イカファイヤーが驚愕する。また、それは隣に居た仮面ライダーーV3も同じであった。

(時空管理局……確か先輩が一緒に戦ったと言う別次元の組織の事か)
「風見さん、今はこの人達を逮捕しましょう! もしかしたら元に戻す方法があるかも……」
「その必要はない。デストロンに組するのなら俺は誰であろうと容赦しない。逮捕なんて生易しい真似をするようだったら此処から消えろ! 目障りだ」

 厳しい言葉が放たれた。その中には激しい憎しみの感情が込められているのがフェイトには感じられた。だが、時をおかずして戦いは開始された。襲い来る戦闘員達。それらを次々と薙ぎ倒していくライダーV3とフェイト。残るはイカファイヤーのみである。

「雑魚は片付けた。残るは貴様だけだ」
「最期に残るのも俺様だけよ! 死ねぃ!」

 突如、イカファイヤーの手から猛烈な炎が放たれた。それを二人は回避する。

「はぁっ!」

 回避した直後にフェイトがバルディッシュを振るう。閃光の刃がイカファイヤーの火炎放射噴射口を切断する。これで炎は封じた。

「ぐぐっ!」
「抵抗は止めて下さい! そうすれば手荒なまねはしません」
「わ、分かった……だからこれ以上は止めてくれ」

 抵抗する意志を捨てたのか以下ファイヤーの両腕がダラリと下がる。それを見たフェイトが安堵し、バインドで拘束しようと手を翳
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