第52話 復讐の3号
[4/9]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
よ」
「はい、えと……か、母さん」
若干恥ずかしげになりながらもフェイトはそう呼んだ。それを聞き嬉しそうに微笑むリンディ。なんとも微笑ましい光景でもあった。
パーティーが終わり、早速地球へ行く身支度を始めるフェイト。5ヶ月ぶりに地球へ行ける。聞いた話によればその間地球ではとんでもない事が起こっていたようだ。しかし人類も負けた訳ではない。聞いた話によると新たな力が現れ人類の平和を守っているとの事らしい。
「えっと…数日分の着替えと洗面器具……後は簡単なお土産とか良いかな?」
心躍らせながら準備を進めている。すると、突如通信コールが鳴り響く。部屋の中にあった通信端末のスイッチを入れると映像が映し出された。其処に居たのはリンディであった。
「こんにちわフェイト。実は急遽貴方に任務で地球に行って貰う事になったわ」
「何があったんですか?」
「最近地球で奇妙な事件が発生しているの。何でも怪人が出てるって情報が出てたわ」
「怪人!」
フェイトの顔が強張った。あり得ない話だ。既にショッカーはダブルライダーが壊滅させたと報告は来ている。ならば一体誰が怪人など作り上げたのだろうか。
何にせよ無視出来ない話だ。
「フェイトにはこれから地球に下りてある人と接触して頂戴」
「その人の名前は?」
「その人の名前は風見志郎。本郷猛君の後輩で……彼も仮面ライダーよ」
「仮面ライダー……」
それは即ち風見志郎自身も人間ではない事を示している。改造人間。
それが仮面ライダーのもう一つの姿だ。人間としての姿を持ちながら人間じゃない。
誰にも理解されず誰からも好かれない孤独の存在。それが彼等仮面ライダーなのだ。
***
「此処が風見志郎さんの家か……」
数日後、フェイトは単身地球に降り立った。本来ならすぐにでもなのはの居る海鳴病院に足を運びたい所だが今は任務中である。とにかく、すぐにでも風見志郎と接触する必要があった。
門の前に取り付けられた呼び鈴を押す。誰か居れば現れるだろう。
「……留守なのかなぁ?」
幾らか待ってはみたが反応がない。どうやら留守のようだ。
「う〜ん、仕方ないか……近くで情報を聞き出してみよう」
一先ず風見家を後にする。フェイトが風見邸を過ぎ去った後、その家に向かい一台のバイクが止まった。乗っていたのは黒いジャケットを着た青年であった。しかし、その青年も、またフェイトもお互い気づかず仕舞いなのであった。
青年が風見邸に到着していた頃、フェイトは近くで情報を聞きだしていた。
「風見志郎? あんた志郎ちゃんに何か用でもあるのかい?」
「えぇ、少し……」
近所の叔母さんなどに情報を聞き出す。少しでも
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ