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スーパーヒーロー戦記
第49話 飛べ!グレンダイザー
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汗をタオルで拭いながらこちらにやってきた。

「何です? 父さん。今作業中で忙しいんですけど」
「こちらが兜甲児君。アメリカのNASA円盤研究の生徒なんだ」
「宜しく」
「……」

 甲児が握手を求める。大介は静かにそれに応じるとすぐに宇門博士の方を向いた。

「父さん、僕は作業があるからこれで」
「待ち給え、せめてもう少し話でもしたらどうだい?」
「冬は駆け足で迫ってきます。まごまごしてたら動物達が寒がってしまいますよ」

 そう言って大介は再び作業に戻ってしまった。甲児は半ば不満そうな顔で青年を見つめる。

「何だよあいつ。俺の作ったTFOに見向きもしなかったなんて…」

 甲児としてはそれは不満の種だ。このTFOは彼にとって自慢の品なのだ。それを無視されるのは以外に腹が立つ。

「まぁ仕方ないか。ともかくまずは宇宙科学研究所内に案内するとしよう」
「お願いしま…ん!?」

 ふと、甲児は上空を飛来する何かを見つけた。それは球状の飛行物体であった。紛れも無い。あれは間違いなく円盤でもあった。
 甲児は見覚えが有る。つい半年前には頻繁に異星人が侵略に来ていたからだ。
 今までは円盤を見る度撃墜しようとしていたが今は違う。来るべき宇宙時代の後輩として先輩に接する気持ちを持たねばならないのだ。

「願っても無いタイミングだぜ! 早速TFOでコンタクトだ!」
「あぁ、私達も私達もぉ!」
「なぁに言ってんだよ。ガキンチョが一緒じゃ纏まる話も纏まらなくなるだろうが。オチビちゃん達は其処に居なさい」

 なのは達をその場に置き甲児は一人TFOに乗り込む。

「止せ!」

 だが、それを止めるかの様に先ほどの男、宇門大介が甲児の肩を掴む。

「離せよ! 円盤が行っちまうじゃねぇか!」
「あの円盤に近づくな! 殺されるような物だ!」
「何だと? お前あれだろ。半年前に侵略しに来た異星人の類だと思ってるんだろうが!」
「それは一部の異星人が考えた末の行為だ。だが奴等は違う!」
「お節介は御免だぜ!」

 大介の手を払い除けてTFOに乗り込む。それに対し尚も大介は食らい付いた。

「どうしても行くと言うのか?」
「生憎行くなと言われると行きたくなる主義でね」
「どうなっても知らないぞ!」
「お前に心配される言われはねぇよ!」

 喧嘩越しの会話を区切ると甲児は颯爽とTFOを操り飛行する円盤へと近づく。

「ハロー、ハロー、僕はこの地球出身の兜甲児です。君は誰だい? 此処には観光に来たのかい?」

 通信機を手に取り通信を始める。しかし応答が無い。

「あり? 日本語通じないのか? となると英語とかか? それとも中国語?」

 言葉の詮索をする甲児。だが、その突如円
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