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スーパーヒーロー戦記
第49話 飛べ!グレンダイザー
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太郎の手により強制退出させられたのは記憶に新しい。
 そんなこんなで、粗方デザインが完成し、一息つこうとした頃、甲児の乗ってきたTFOから音が鳴り出していた。

「いけねっ、今日は宇門博士の宇宙科学研究所に顔だす約束してたんだっけ!」
「宇宙科学研究所? 何ですかそれ」

 聞いた事の無い名前であった。

「要するに宇宙について研究している場所なんだ。時代はもう宇宙へ向けて進出する時代だからな。そんで俺の円盤を一目見たいってんで其処の宇門博士が俺の事を呼んだんだよ」

 甲児が説明する。が、その直後はやてとなのはの二人の目が盛大に輝いたのを知る。

「宇宙! それ本当ですか!?」
「宇宙キターーーーーーーー!」
「うわっ! 何だお前等変にテンション高いぞ!」

 そりゃ驚く。いきなりテンション高くされても困る。

「だって宇宙ですよ宇宙。私一生の内に宇宙行けるなんて夢にも思ってませんでしたよ」
「私も私も、一度で良いから無重力ってのを体感してみたかったんや!」

 やはりお子様である。どうやらついていきたい様子だ。しょうがないなとばかりに甲児は苦笑いを浮かべながら頬を?く。

「しゃぁねぇなぁ。連れてってやるからTFOに乗れよ」
「やったぁぁ!」
「流石甲児兄ちゃんやぁ」
「調子良いなぁてめぇらは」

 先ほどまで散々好き放題言ってたのにこれである。相変わらず子供は都合が良い。が、其処で不穏な空気を出していたのが例の守護騎士達であった。

(シグナム。これは不味いわよ。はやてちゃんだけを行かせるなんて危ないわ)
(私もそう思う。あの兜とか言う男まだ信用する訳にはいかんからなぁ)
(だがどうする。見るからにあのTFOとかに乗れる者といったらせいぜい一人位だぞ)
(となるとこの中で一番小さい奴が行くべきって事だな)

 最後にヴィータがそう言う。すると皆の視線が一斉にヴィータに向けられる。それを見たヴィータが嫌な予感を察する。




     ***




 月の裏側に位置する場所。其処にはある人工物が出来上がっていた。その出来栄えは地球の技術では考えられない代物であった。
 それもその筈。あれこそベガ星連合軍の地球拠点基地【スカルムーン基地】なのだ。
 そして、その基地の全指揮を任されているガンダル指令とその側近であるブラッキーが地球の映像を見ていた。

「これが地球か、文明レベルの低さは目を見張るな」
「我々の星がまだ古代時代の技術を使ってるとは時代遅れも此処までくると凄まじいですな」

 ガンダルとブラッキーの二人が見ていたのは地球の文明レベルであった。どの文明も彼等の星のレベルに比べると著しく劣る。
 取るに足らない存在であった。

「この程
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