第48話 守護騎士
[4/10]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
一人玄関まで行く。
「はやてちゃん、何処かお出かけ?」
「うん、ちょいと食材の買出しに」
「だったら私も一緒に行くよ。一緒の方がはやてちゃんも楽でしょ?」
「うん、お願いするわ」
二人は晴れ渡った空の下買出しに出かける事となった。二人が出かけた直後に、光太郎は目を覚ました。大きな欠伸をして背伸びをしながら起き上がる。
「も、もう朝か…結局大して眠れなかったな」
どうやら夜通しで悩んでいたようだ。目元にはうっすらとだが隈が出来ている。部屋を見て回ったが気配を感じない。どうやらはやてとなのはは出かけて行ったようだ。
「やれやれ、俺一人で留守番かぁ…」
どうも置いてけぼりを食らった気分であった。そのまま光太郎はソファーに座りテレビのリモコンのスイッチを押す。
パッと電源が入りテレビに映像が入る。丁度画面にはその日のニュースが流れている。
【本日の速報です。昨夜某所にある博物館に展示されていた剣と盾の二品が何者かに盗まれる事件が発生しました。警察は懸命な捜査を行っておりますが以前として犯人の目処は立っておりません】
其処には剣と盾の写真が映っていた。ビルゲニアが使っていたそれである。どうやらそれで話題は持ちきりとなっていた。
無理もない。あの二品だけでも値段からしたら相等な値打ちになる筈だ。そんな代物が盗まれたのだから大騒ぎになって当たり前だ。
「ビルゲニアの剣と盾…あの硬い防御を抜いての攻撃が出来ない限り・・・俺に勝ち目はない。だが、一体どうすれば」
ニュース画面を見ながら悩む光太郎。そんな中、別のニュースが流れた。
【次のニュースです。本日正午、海鳴公園内で剣を持った男性が暴れまわっているとの報告が入りました。男はまるで狂ったように暴れ回り『ブラックサンを出せ!』と仕切りに叫んでいました。警察当局は彼を博物館の展示品盗難の犯人と断定すると共に、付近の住民にブラックサンについての情報提供を求める方針だそうです】
「なっ!」
突如光太郎は立ち上がった。海鳴公園と言えばすぐ近くだ。そしてあの剣は文字通りビルゲニアの持っていた剣であった。
更に、ニュース映像の中に男性の他に二人の少女が映っていた。
「なのはちゃん! それにはやてちゃんも!」
男性に襲われてるのは間違いなくなのはとはやてであった。剣を振り回す男相手に必死に逃げている。このままでは二人が危ない。
「くっ!」
すぐさま家を飛び出し現場へと急行した。これが例え罠だと分かっていても行かなければならない。
彼女を見殺しには出来ないのだ。
***
海鳴市公園。其処はこの時間帯なら本来子供が笑顔ではしゃぎ回りその親が笑顔で情報交換を楽しむ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ