02.ヴォイドゲノム
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あたる寸前に何かに弾かれる。
「.....何!?」
「弾けろぉぉぉぉぉ!」
集の声がしたと共にレーザーが空中に現れた鏡に反射していく。
そのレーザーはエンドレイブやらなんやらを全てが破壊しながら坊主の男へと迫っていく。
「馬鹿な.....!だが、貴様だけは殺す」
坊主の男は最後の悪あがきにもう一度無数のレーザーを放つ。
「今だ、貴様の出番だ。イバラ」
「うぉぉおっ!!」
俺は叫ぶ。
ーーもう一度、俺に力をかせ右腕!!
その瞬間、俺の右腕が光に包まれる。
そして、ガイの前へ俺は立つ。何が出てこようとこんなレーザーを防げない訳がねぇ!!
オギャァァァァーー
頭の中に直接くるような赤子の声がしたと同時に無数のレーザーは姿を消す。
その代わりに現れた.....いや、俺が呼び出して姿を表したヴォイドは二匹の赤子が合体している化け物が俺たちを守っていた。
その赤子は二匹が合体していて後ろの方には6本くらいの筒が存在している。それを見る限りはオルガンのようにも見えるが......しかも、今回のヴォイドは俺の右手だけ結晶化したままだった。多分これでこのヴォイドを操れということだろう。
「これがお前のヴォイドか」
「よくやったな。今日、お前は一つ自分自身を越えた。それは誇って良いことだ」
「でも....」
「見ろ、お前が救った人々だ」
集は周りを見る。
そこには、助かった人々が笑顔を浮かべている。
「お前も良くやった、イバラ」
「どってことないですよ。それよりも集を......」
「でも、僕はただ.....あなたの言う通りにしただけで」
「来い、シュウ、イバラ。俺たちと共に」
ガイはシュウに手を伸ばす。
シュウはその手を掴む。
その後、俺に手を差し出す。
俺は右手で握手をしようとする....が辞めて、左手を出す。
「フッ、そうだったな」
ガイはそう言って、左手を差し出し俺と握手をする。
これが俺と葬儀社の話の始まりだ。
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