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茨の王冠を抱く偽りの王
02.ヴォイドゲノム
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予定ポイント到着したようだ。

『よし、次の命令まで動くな』

処分って......普通に考えて.......死だよな。


俺らの見ている光景が本当に日本なのか?
数人の日本人が白服の連中に銃を突きつけられていて、金髪の少年は女性をビール瓶で殴っている。
そして、ついに無数の銃声が放たれる。
目の前で人が殺された。手が届く範囲で人が.........死んだ。

「なんなんだよ、これ.....」

「ふざけんなよ.....!?」

『世界の本当の姿が見られて良かったんじゃないか』

ーーふざけんなよ!?まじでふざけんじゃねぇよ!?
俺の右腕がうずき出す。少しづつ包帯が取れていく。

『作戦開始!!』

通信機ごしにガイの声がする。

「始まった」

いのりが集の手をそっと握る。

「平気?シュウ....」

「.....本当に全て、あいつの作戦通りになるのかな?」

「うん」

「うまくいくのかよ?」

「あなたも安心して、ガイの作戦通りなら大丈夫」



作戦は進行していく。ついに俺たちの出番が近づいてくる。

「リーダーは俺だ」

ガイは敵から完全に狙われる場所に現れる。

「世界は常に選択を迫る。そして正解を選び続けた者のみが生き残る。"適者生存"それがこの世界の理だ。俺たちは淘汰される者に葬送の歌を送り続ける、故に葬儀社。その名は俺たちが常に送る側であること、生き残り続ける存在であることを示す」

「貴様たちが盗み出した遺伝子兵器はどうした!?」

「そんな話、初めて聞いたね」

「吐け!!!」

坊主の男が叫ぶと無数のレーザー銃をがガイに向けられる。

「10数えるまで待つ。その間に言わねば貴様はハチの巣だ!10!9!」

ガイは平然とした顔をしている。

「.......時間よ」

「すごい....!全部あいつの作戦通りだ.....」

「流石.....だな」

いのりが集の手を再びそっと両手で掴む。

「信じて....できる絶対に....」

いのりが集の手を胸に持っていく。

「.....私はもう、あなたのものだから」

いのりの胸が光り出す。
集がそこに手を突っ込むとそこから、前にも見た剣が姿を現す。

「これが.....ヴォイド....か」

集は剣を携え走る。
いのりは気を失っている。

ーー集が、頑張ってるなら俺も頑張らないと

「5!4!3!2!」

坊主の男のカウントダウンがもう終わる。

「いーち!時間だ!」

レーザーがガイ、目掛けて発射される。

「やれ!シュウ」

「行けぇ!"万華鏡"!わぁぁぁあっ!!」

放たれたレーザーはガイに
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