第百四十九話 コロニーレーザー
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「来たな」
「どうしました、シロッコ様」
部下の一人が呟いた彼に問う。
「急に」
「この戦い、失敗するな」
彼はそうその部下に告げた。
「おそらく」
「何故ですか?」
「来たからだ」
そう部下に述べる。
「ニュータイプがな。剣を持って」
「剣を」
「だがそうはさせん」
シロッコは言う。
「まだティターンズには負けてもらっては困る。いいか」
そのうえで指示を出す。
「砲撃だ。コロニー前方を狙え」
「砲撃ですか」
「そうだ、そこにダブルゼータが来る」
彼は告げる。
「それを狙え。いいな」
「わかりました」
部下達はそれに頷く。そして攻撃をそこに向けようとする。
しかしそこにまた一人来た。それはプルとプルツーであった。
「行くよ、プルツー!」
「わかってる!」
プルツーは彼女に応える。二人のキュベレイはジュピトリスに攻撃を仕掛けてきた。
ファンネルを同時に放つ。それでジュピトリスの動きを止める。
「振り切れるか!?」
「難しいです」
ジュピトリスの艦長がシロッコに応える。
「敵の攻撃が予想以上に激しく」
「そうか」
「残念ですがこのままだと」
「厄介なことだ」
シロッコは普段の落ち着いた様子をかなぐり捨てて顔を歪めさせる。
「だがジュピトリスを失っては元も子もない」
「はい」
「防げ。いいな」
「わかりました」
仕方なくここは二人からジュピトリスを守ることにした。その間も時間が過ぎる。
「あと一分だな」
ジャマイカンはまた時間が過ぎたのを見て笑う。
「いよいよだ。これで我々は」
「はあ」
部下は浮かない顔で彼に応える。彼の部下であることが嫌なのだ。
「勝てるぞ。いいな」
「わかりました。ですが」
「ですが。何だ?」
「コロニー周辺でも激しい戦いが行われています」
彼はそう告げる。
「それがどうした」
「守りきれるかどうか」
「馬鹿者!」
ジャマイカンは弱気になっている彼を一喝した。
「最早勝利は決まっておる!何を怖気付いているか!」
「しかしですね」
「しかしも何もない!臆病風に吹かれたか!」
部下を睨み据えてきた。
「ならば戦場から去れ!いいな!」
「はあ」
そのヒステリーじみた様子に何も言えなかった。その間にジュドーはハイメガキャノンを放とうと構えに入っていた。もうすぐであった。
「これで終わらせてやるぜ!」
「ウッソ、来るわよ!」
ジュンコがそれを見てウッソに声をかける。
「退いて!いいわね!」
「は、はい!」
ウッソはそれに応える。すぐにカテジナを振り切って戦場を後にする。
「ウッソ!逃がしはしないわ!」
だがカテジナはそれを追おうとする。しかしウッソはもう彼女を振り切り戦場を後にしたのであった。
オデロやマーベ
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