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スーパーロボット大戦パーフェクト 第二次篇
第百四十六話 キモノオモイデニサヨナラ
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付いていない。
「ちょっと・・・・・・だったんですけれど」
「やれやれね」
あらためてリュウセイを見て二人で苦笑する。
「身体は大きくても」
「中身は子供なんだから」
「あんたはこっちよ」
三人と別れてゼオラはアラドの御飯を提供していた。
「あんなの食べたら承知しないからね」
「いや、俺でもあんなの食ったら死ぬぜ」
アラドは三人が貪っている不気味な戦略兵器を見て言った。
「あの鮎を頭から突き刺したものとかよ」
「あれはね」
クスハの作った戦略兵器であった。彼等はそれを食べても平気であった。
「平気みたいよ」
「だよなあ。ところでゼオラ」
「何?」
「最近俺ゼオラの作ったものばかり食ってないか?」
「そうかしら」
ゼオラは自分ではそれに気付いてはいない。
「何かさ」
「けれど別にいいじゃない」
しかしゼオラはこう返す。
「それとも私の御飯が食べられないっていうの?」
「いや、そうじゃねえけれど」
「だったら食べなさい」
そうアラドに言う。
「いいわね」
「けれどドイツ料理が多いな」
「私ドイツ生まれだから」
それは名前でわかる。外見からあまり信じてもらっていないが。
「それはね」
「そうだったんだ」
「孤児だけれどね。それは確かよ」
「俺もそうなのかな」
アラドはふと言い出した。
「俺もドイツで。そういえば」
「そういえば?」
「ガキの頃ゼオラみたいなお姉さんとよく遊んでいたような」
「そういえば私も」
ゼオラもふと思い出した。
「何か子供の頃アラドみたいな男の子にあれこれと教えてあげたみたいな」
「何でだ?」
「さあ。もう覚えていないけれど」
「まあいいさ。それよりも飯」
「もっと味わって食べなさい」
そう言って一旦は叱る。
「折角作ったんだからね」
「ちぇっ、厳しいなあ」
「文句言わない」
エプロン姿で言う。白のエプロンだ。
「いいわね」
「わかったよ。じゃあアクシズでもよ」
「ええ、アクシズでも」
「頼むぜ」
「アラドこそね」
にこりと笑って笑って言葉を交える。二人はここでは言い争わなかった。
「まだまだ足りねえよ」
オルガはその横でまだ食べていた。
「吾郎ちゃん、おかわり」
「だから誰なんだよ、吾郎ちゃんって」
クロトがそれに突っ込みを入れながらリリーナに言う。
「パフィー、もっとくれよ」
「私はリリーナですが」
「何かと一緒になってるな」
ヒイロがそれを聞いて呟く。
「何かまではわからないが」
「ピアノ」
シャニは適当に手掴みで食べながら呟く。
「ピアノが欲しい」
「何言ってるかわからないけれど彼等は使えるわね」
未沙はそんな三人を見ながら呟いた。
「あれだけ食べられれば。生ゴミの処理には困らないわ」
「早
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