第百四十二話 仮面の裏
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「どうされますか?」
ナタルはまた彼に問うてきた。
「一割を失いましたが」
「構わん」
だがジブリールは引くつもりはなかった。ここで退いてはかえって後々またあのジェネシスに阻まれることになる。それならば、彼が下した判断はこうであった。
「予定通り攻撃を仕掛ける。敵が攻撃を放った今がチャンスだ」
「チャンスですか」
「そうだ、あれだけの攻撃だ」
彼は言う。
「再攻撃には時間がかかる。ならば」
「はい。それでは」
「核ミサイルを放て!」
ジブリールは同志達に命じる。
「それでプラントを消滅させる。いいな!」
「はっ!」
生き残った艦隊がそれに頷く。そして今核ミサイルが一斉に放たれた。
「あのおっさんやるってのかよ」
ヤザンがそれを見て呟いた。
「あまりこういうやり方は好きじゃねえんだがな」
「全くだね」
ライラがそれに頷いてきた。
「あのジブリールっていうのはどうにも。器が今一つ小さいところがあるね」
「そうだな」
それにカクリコンが同意する。
「コーディネイターへの偏見が強いな」
「そのせいでティターンズに来たんだったな」
ジェリドがそれに突っ込みを入れる。
「確か」
「ええ、そうよ」
マウアーがそれに答える。
「今ロンド=ベルにいるアズラエル理事と対立した結果ね」
「話を聞いていると原理主義者になる」
カクリコンはこう分析してきた。
「だからだ。どうしても視野が狭くなる」
「困ったことだね。それで核ミサイルなんてね」
ライラの口調は少しぼやく感じになっていた。
「だが戦う分には問題ない」
「来たぜ」
ジェリドとヤザンが言った。
「ロンド=ベルがよ」
「カミーユ、今度こそ!」
ヤザンとジェリドでそれぞれ顔が違ってきた。
「あの三機のガンダムも出ました」
「アカツキも」
ラムサスとダンケルが自軍を見てヤザンに報告する。
「役者は揃ったね。行くよ」
「おう!」
「了解!」
ティターンズのエース達もライラの言葉に応える。彼等は今ザフトとロンド=ベル、両方に剣を抜いたのであった。
ロンド=ベルが戦場に到着した。既に核ミサイルは放たれている。
「おい、もうかよ」
勝平賀それを見て声をあげる。
「やばいんじゃねえのか、これって」
「落ち着け勝平」
だが宇宙太がここで彼に忠告する。
「まだ充分間に合う」
「そうなのかよ」
「焦らずに落ち着いていけばいいわ」
恵子も言う。
「ここはね」
「まずは核ミサイルを全て叩き落してくれ」
大文字が皆に伝える。
「まずはそれからだ。いいな」
「了解」
「キラ、いいな」
「うん」
キラはアスランの言葉に頷く。
「わかったよ、アスラン」
二人はミーティアを装着させていた。それで核ミサイルに向かおうとする。
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