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スーパーロボット大戦パーフェクト 第二次篇
第百四十話 人の見た夢 
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「だから今も」
「わかってるさ。それも受ける」
だがシンは逃げるつもりはなかった。はっきりと言った。
「絶対にな」
「そう、シンは強いだね」
「俺だって強くはないさ。ただな」
「ただ?」
「逃げたくないだけさ。全部からな」
そう言ってフレイに向かう。すぐにビームサーベルを抜く。
「うおおおおおおおおっ!」
「来たわね、シン=アスカ!」
「ああ!来てやった!」
フレイにもそう応える。
「俺はここだ!逃げも隠れもしない!」
「なら!覚悟しなさい!」
フレイもビームサーベルを抜く。そしてシンに斬り掛かる。
「これでっ!」
横薙ぎに払ってきた。やはり勘のいい動きであった。
「速い・・・・・・だが!」
シンも負けてはいない。それを受け止める。
「これ位じゃまだ!」
「やられないっていうのね!」
「その通りだ!」
またフレイに言い返す。
「俺だって死ぬわけにはいかない!何があってもな!」
「あんただけは私がこの手で!」
その顔が憎悪で歪む。かつてキラに抱かれた時に見せた邪悪な笑みとは違った、感情を剥き出しにした憎悪の顔であった。今それをシンに向けてきていた。
「倒してやる!」
そう言ってまたビームサーベルを振るう。今度は縦であった。
「くっ、この速さ!」
「逃がさないわよ!」
フレイはまた叫ぶ。
「絶対に!」
「何の!」
ビームサーベルを一閃させてそれを払う。今度はデスティニーで体当たりを浴びせた。
「きゃっ!」
ショルダーチャージを受けアカツキは態勢を崩した。そこにキラのビームライフルが迫る。
「動きさえ止めれば!」
キラは言う。
「それで!終わりだ!」
だがフレイはその動きを察していた。頭の中にキラの動きが浮かんでいたのだ。
「来る・・・・・・右!」
吹き飛ばされながらも必死に上に飛ぶ。それでキラのビームをかわしたのであった。
「なっ、今のを」
「キラ、忘れたのか!」
シンが驚くキラに叫ぶ。
「フレイはニュータイプだ!だから!」
「そ、そうだったね」
言われてそれを思い出す。
「フレイは」
「そうだ。だから今のを避けられるのは当然だ」
彼は言う。
「しかし今ので終わったと思ったがな」
「うん」
これは二人共同じことを考えていた。
「まさかな」
「けれど今度は」
「やらせはしない。いいな」
「わかってるよ」
「手加減をしていい相手じゃない」
シンはそうも言った。
「さもないとこっちがやられる」
種が弾けた。彼はSEEDを発動させる。それでフレイに向かう。
「これならどうだ!」
赤い目でフレイを見る。動きは今までよりも遥かによくなっていた。
「ニュータイプとSEED、どちらでもいい!」
腕を構えながら叫ぶ。
「俺はマユを、父さんと母さん
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