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Fate/magic girl−錬鉄の弓兵と魔法少女−
無印編
第二十五話 困惑
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か。

「その魔法は誰でも」
「いえ、体力的にも魔力的にもかなり消費するわ。
 並の魔導師では扱う事すらできない」

 なるほど。
 つまり仮に管理局と敵対しても海鳴にいきなり魔法を撃ちこまれる心配は低いか。

「この魔法の発射位置の特定は?」
「可能だけど、今回はアースラに受けた攻撃で一部機能不全を起こしたから特定は無理でした」

 なるほど今回は攻撃で無理だったが、位置を補足する方法自体はあるか。
 だが次も同じように攻撃してくるとも限らないし、フェイトを見失っては元も子もない。

「アースラの修理にはどれぐらいかかりますか?」
「修理と魔法攻撃に備えたシールド強化で二日ほどかしら」

 二日か。
 微妙な日数ではあるが

「フェイトとプレシアがすぐに動く可能性はどれぐらいだと思います?」
「すぐに動く可能性は低いと思うわ
 フェイトさんもプレシア女史も膨大な魔力を消費しているから、恐らく二日ぐらいは動けないはず」

 魔法に関してはリンディ提督の方がはるかに詳しい。
 さらにプレシアの情報を持っているのだからこの予想はほぼ確実だろう。

「二日でどうにかする必要があるという事か」
「そういう事ね。
 とりあえず士郎君になのはさん、ユーノ君は帰宅を許可します。
 アースラは修理で動けないし、特に士郎君となのはさんは学校をずっと休むのも問題でしょう」

 俺はどちらでも構わないのだが、確かになのはは問題だろうな。
 それにアースラの修理などに関しては役には立てない。

「了解した。一旦帰るとしよう」
「う、うん」

 なのはとユーノを連れて転送ポートに向かう。

 なのはも一回休息は必要だろう。
 フェイトが虐待を受けていたという事もショックだろうが、ようやく友達になりたいという思いに気付き、ぶつけることができたのだから。
 もっともその返事がまだもらえてないのが問題だが。

 それにしてもジュエルシードを囮にするという作戦はどうにかならないものか。

 フェイト一人ならばまだしもアルフというサポートがいれば逃げ切るのはそれほど難しくないだろう。

 確実にこちらが勝利するとなれば、俺が出ればいい。
 フェイトの命にかかわる可能性も高いが勝てる。

 だがフェイトの相手は俺ではない。
 あくまでフェイトの相手はなのはだ。

 そうなると手が足りない。

 フェイトに負けたとしても補足できる可能性をもっと上げる必要がある。

「……現状では手詰まりか」

 どこか重い空気を纏ったまま俺達は地上に戻った。
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