第百三十六話 決着の時!マスターアジア暁に死す!
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ンもマスターも言葉を失った。ここでリツコが言う。
「デビルガンダムは自分を維持するために他の生き物をDG細胞で取り込まねばならないの」
「そうだったのか」
「そしてその結果がゾンビ兵よ」
「なっ!?」
「ジーザス、そうだったなんて」
さしものメリーもジャックも驚きを隠せない。ジャックに至ってはあの独特の喋りさえも消えていた。
「マスターアジア、君やろうとしていることを僕は否定はしない」
獅子王博士は一旦はそれを認めた。だがそのうえで言う。
「だがやり方には賛成できない」
「何故だ」
「君は科学者ではない。だからDG細胞の弊害に気付いていないのだ」
「それが全ての生物を取り込むってわけですね」
「そうだ」
万丈に答える。
「だからこそデビルガンダムはこの世にあってはならない。まさに悪魔のガンダムなのだ」
「そうだったのか」
「じゃあやっぱりあのガンダムは」
「黙れ、黙れ黙れ黙れ黙れ黙れえええいっ!」
しかしマスターはそれを認めようとはしない。一人になっても叫ぶ。
「そんな悠長なことを言っていては手遅れなのだ!聞け!」
そして彼は言う。
「人類は今まで幾つコロニーを落とした!?幾つ核を使った!?」
必死にそれを訴える。
「そしてこれからどれだけ使うのだ!?」
「だが!」
それにドモンが言い返す。
「だからといって地球上の人間を抹殺していい筈はないっ!」
「まだわからんのか!」
しかしマスターはその言葉も認めようとしない。さらに言う。
「何が人類の革新だ!?何がニュータイプだ!?新しい人間の可能性も所詮は戦争の道具、戦争を正当化する理屈に使われるだけだ!」
「・・・・・・・・・」
皆それを聞いて沈黙する。とりわけニュータイプ達は。
「コロニー落としやマスドライバーを使った勝利が何だ。我が身を痛めぬ勝利が何をもたらすというのだ!」
彼はさらに叫ぶ。
「再び同じことが繰り返されることは必定ぞ!」
「東方不敗!」
そんな彼にドモンが叫ぶ。
「確かにそうだ!人間は過ちをおかす!」
「その通りだ!」
「だが!」
それでもドモンは言った。
「それでもあんたは間違っているッ!」
「まだわからんかっ!」
しかしマスターはその言葉も認めようとしなかった。
「だから御前はアホなのだァッ!」
「アホはあんただ!」
ドモンも負けてはいない。
「何故ならば!」
「言ってみよ!」
「あんたが抹殺しようとする人類もまた天然自然の中から生まれたもの・・・・・・いわば地球の一部ッ!」
「何ぃっ!?」
「それを忘れて何が自然の、地球の再生だッ!!」
彼はそう主張する。
「そう、共に生き続ける人類を抹殺しての理想郷など愚の骨頂ッ!」
「ぬううっ!」
もう言葉がなかった。後は戦いだけであった。
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