暁 〜小説投稿サイト〜
SAO<風を操る剣士>
第一部 --SAO<ソードアート・オンライン>編--
第五章 オレンジギルド
第36話 《プネウマの花》
[2/4]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話

 フィールドを南に向って歩きだして数分後。早速(さっそく)俺たちの前にモンスターがエンカウントした。
 この四十七層では、シリカの《獣使い》の熟練度を上げるのと、ピナのレベルを上げるのを優先するように、元からシリカと話し合っていた。なので、ピナに敵に向っていくようにシリカも言ったのだが……敵の姿が気持ち悪い為か、ピナに敵を押し付けたようで少し罪悪感(ざいあくかん)を感じてしまう。


 シリカの《獣使い》のスキルは、普段は使い魔AIが判断して行なう行動を、熟練度を上がるにつれて自分の意思でお願い――または命令できるようになるスキルだ。
 さらに、使い魔であるモンスターのHPが自分のHPの下に現れて、使い魔にもポーションなどを使ったり、アイテムを数個か持たせることが出来るようになり。使い魔のレベルも上げることが出来るようになる。
 しかしまだシリカの《獣使い》スキルの熟練度は、そこそこという位なので、ピナには《攻撃》,《狩り》,《サポート》といった三種類のお願いしか出来ないらしい。……もっと上がれば色々な事が出来るらしいが…。

 例えば《攻撃》だと、どんな攻撃を放つかを指定できたり。
 《狩り》だと……コレは元々シリカがお願いしてピナに少しの間、シリカから離れて自分のAIで勝手にモンスターを倒していき、経験値や知能を付けていく為のものなので、《採取》といった使い魔からアイテムを取りに行ってくれるスキルを身に付けるんじゃないかなぁ(予想)。
 《サポート》は、《ヒールブレス》の指定とかが出来るようになるらしい(全てシリカと俺の予想だが……)

 そんな訳で、第八層のモンスターであるピナに経験値をつませてレベルを上げさせるのと(剣の強化と同じ要領)、シリカの《獣使い》の熟練度を上げる為にピナを敵に向わせた。
 でも流石にそれだけだと、ピナが倒されてしまう可能性もあるので、ダンジョンで余り使えず上げられなかった《投剣》スキルで援護しながら、ついでに熟練度を上げようと思う。

 なので、投剣用の装備を何本も買うのが面倒で…さらにお金もかかるので、第二層で手に入る以外にレアな《円月輪(チャラム)》という武器を俺とシリカの二人分、五十層にあるエギルの店で買っていた(実は結構前に買ってストレージに入れていたのを、昨日思い出した)。

 この《円月輪(チャラム)》という武器は、《投剣》と《体術》の二つのスキルが無いと装備出来ない。
 なぜなら輪の一部が革を巻かれたグリップになっていて、そこを持ってナックルのように素手でも戦えるようになる。……あとは他の投剣の武器と違って、投げても自分の手元にブーメランのように返ってくるので、剣の本数を気にせず使えるのだ。



 そうやってピナを援護しながら戦っていき、ピナとシリカの《獣使い》の
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ