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外伝 銀河英雄伝説〜新たなる潮流(エーリッヒ・ヴァレンシュタイン伝)
NO.1、再び(1)
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いごとじゃありません。嫌がらせでも十分にムカつきます。
「今回、ヴァレンシュタイン少将は兵站統括部に異動はしたが次期出兵計画の立案には携わる事になっている」
「そうなんですか?」
そんな事、ディーケン課長は一言も言わなかった。あの狸爺い。
「それに今回の人事でミューゼル少将が中将に昇進した。率いる艦隊も一万隻を越えるし参謀長にはケスラー准将が配属された。次の遠征にも参加することが内定している」
「ミューゼル少将、いえ中将ってグリューネワルト伯爵夫人の弟でしょう?」
先輩の言葉に少佐が頷いた。グリューネワルト伯爵夫人の弟、皇帝の寵姫の弟。まだ二十歳になっていないのに、碌に功績もあげていないのに中将……。話を聞くだけでムカつくわね!
「ミューゼル中将を次の遠征にとミュッケンベルガー元帥に推薦したのがヴァレンシュタイン少将だ。ケスラー准将を参謀長に推薦したのもね」
先輩が目を丸くして驚いている。多分私も同じような表情だろう。少佐の言う事が事実ならヴァレンシュタイン少将はミュッケンベルガー元帥に強い影響力を持っていることになる。なんて凄いんだろう!
「まあそういう訳だから、少将への心配なら無用だよ。いずれは宇宙艦隊司令部に呼び戻されるだろうからね。帝国でもっとも期待される若手士官だね」
帝国でもっとも期待される若手士官……、誇らしいんだけど少し寂しい。さっきまでは左遷じゃないかと心配したけど今では何時かは兵站統括部からまた去ってしまうと落ち込んでいる。私、本当はどうしたいんだろう……。
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