報告と漫談
[1/2]
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
キリト、アスナとわかれた俺はシリカとリズベットのもとに行った。あらかじめ、メッセージを送っておいたので二人は四十八層主住区<<リンダース>>にある鍛冶屋、<<リズベット武具店>>で待っていた
「んで?何があったの?」
俺は今回の事件について簡単に説明した
「なるほど……クラディールとかいうやつ、いやな奴ね」
「大変だったんですね」
「感想は何でもいいがな。リズ、研いでくれないか?」
「了解。百コルね」
俺が百コル銀貨を指で弾いて渡すと仕事場にリズベットは引っ込んだ
「リンさん」
「ん?」
「キリトさんとアスナさんって……」
「今頃結婚してんじゃね?」
「ぶっ」
乙女にあるまじき音をたて吹き出すシリカ
「ま、あいつらはお似合いだったからな。シリカとリズには悪いが応援してたからな」
「うう〜……」
涙目。小動物みたいで何か癒される。こういう人を見ていると俺はよく自己嫌悪にかられる。俺みたいな殺人者が普通の生活を送っていてもいいのかと。殺したことは後悔していない。殺さなければ自分ないしは大切な人が殺されていた。罪深いことだけどな
「リンさん……顔が怖いです……」
おっと顔に出ていたか
「終わったよ」
タイミングよくリズが出てくる
「何を話してたの?」
「キリトさんとアスナさんが結婚するって」
爆弾発言をどうもありがとう。たぶんが抜けてるし
「ななななななななななな」
リズ……壊れたか?なしか言えなくなって……あとシリカをブンブン前後に振るなよ……何か口から出そうになってるし
その後、また説明するはめになり自分のプレイヤーホームに帰ったのは明け方だった
次の日、キリトからメールが届いた。リズの鍛冶屋に来て欲しいんだと……本当に結婚したみたいだな。たぶん
そこに着くとアスナとリズは談笑しており、キリトはその横で苦笑いをしている。俺の姿を見るとキリトが駆け寄ってきた
「よう、リン。こんな朝早くすまないな」
「どうせ結婚報告だろ?行かないわけにはいかないじゃないか」
「はっ……」
凄く驚いている……図星だな
「な、何で知ってるんだ」
「勘」
「……やられた」
かまかけたら素直に吐いたな……。そういう会話をしているとアスナがこっちに来た
「リン君、こんにちは」
「よう、アスナ。結婚おめでとう」
「えっ……」
顔を真っ赤にして固まるアスナ。デジャブを感じる
「アスナ……もうばれてる」
「あはは……やっぱりリン君は出し抜けないな。えっと写真とろ?みんなで」
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ