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FAIRYTAIL-ダークブリングの力を操りし者-
第一九話 試合×中止×勝負
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ずもなくその場にいたギルドメンバー全員でナツの捜索に出た。
 その結果、見事変身魔法でトカゲとなり逃げ出そうとしたナツをマカオが捕まえ透明のグラスの中に閉じ込められている。がしかし、その時にナツとマカオが入れ替わったのだろう。

 最近依頼で失敗したマカオをナツとルーシィが救出したことがあったらしい。恐らくその恩に報いるためだろうが……マカロフの奴は既に気がついてやがるな。ナツが向かったとしても問題なしと思っているのだろう。相変わらずの先見の明だな。伊達に歳は食ってないということか。


「だがまぁ、ナツが暴れれば幾日かは牢屋行きになるだろうな」

「何か言った?」

 俺の独り言にミラが反応してきた。それを誤魔化すようにカウンターに置かれている炭酸飲料を飲み干し、席から立ち上がる。

「いや……そろそろマカオの下手な演技にも見飽きてきたところだって言ったんだ。茶番はもういいだろ」

 その言葉にギルド内にいたメンバーのほとんどは意味がわからないといった顔を浮かべ、それとは対照的に焦った顔をしているのがトカゲ姿のマカオだ。ミラは気がついていたようで苦笑いを浮かべ、マカロフは変わらず毅然とした態度でいる。

「そろそろナツがフィオーレ支部に到着する頃だろう。丁度いい、俺もあそこで調べ物をしようと思っていた所だ。ついでに捕まえてきてやるよ。いいだろ?」

「……ふむ、今から追いつけるというのなら問題ないわい。あの馬鹿を捕まえてこい」


 了解、マスターと一言告げてから俺は瞬間移動のDBワープロードでフィオーレ支部へと飛んだ。このDBは目視できる範囲と印をつけた場所になら一瞬で移動することができる能力だ。勿論距離や物によって消費するDBPが変わってくるが。




 支部から少し離れた所に無事到着し、ナツを待つ。
 周囲には支部以外の建造物等無くただ荒野が広がっている。それゆえに一際大きい支部がよく目立つ。

 ここは魔導士を裁く裁判所でもあり貴重な書籍などが置かれている書庫も存在する。今回の主な目的はナツの捕獲ではなく書庫だ。俺のゼレフに関するある程度の情報はここの書籍や資料から知り得たものだ……立ち入り禁止エリアだったが俺にはそんな文字は不思議と見えない。

 そんな支部を背にして腕を組みながら待っていると、前方から凄まじい砂埃と雄叫びを上げながら走ってくる人影が見えてきた。やっと来たようだな。さて、どう説得したものか。

「ウオォォォオオオオ!! ん!?」

 どうやらナツも俺の存在に気がついたようで、目の前で急ブレーキをかけて無事止まった。

「ル、ルシア!? なんでここに……」

「お前を連れ戻そうと思ってな」

「うっ!? で、でもルシアも知ってんだろっ! エルザはテロ
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