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FAIRYTAIL-ダークブリングの力を操りし者-
第十八話 撃退と交流と天敵?
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った瞬間、身の毛もよだつ程の怒りを含んだ声がその場に響き渡った。
 あのときは正直声聞いただけでも死んだと思った。いや本当に呪いの笛よりヤバイ声だったもん。

 それから一秒と経たずに闇の円柱がララバイを飲み込んでしまった。あの黒紫色の円柱は今でも忘れられないほど怖くてどこか神々しかった。
 一体誰がやったのか、すぐに気がついた。定例会場の屋根に黒いマントをなびかせながら漆黒の甲冑を着た金髪の男性。鋭い目つきに眼光が冷たく光っていた。
 その人を見た瞬間誰か理解した。魔道士なら誰だって知っている、いや魔道士でなくとも知っている有名人。

――金髪の悪魔

 噂によると彼が歩んだ道には雑草一本も生えず、その鋭い眼光だけで生物を消し去り、その実力は聖十大魔道に匹敵すると言われている。
 他にも子供を躾けるときに「言う事聞かないと金髪の悪魔が来るよ!」と言われているほどだ。

 こういう噂は尾ひれが付くものだが私はその時思った。うん、噂通りね!と。
 私はもう一度ため息を吐き恐る恐る真向かいに座っているその悪魔にそっと目を向ける。
 ……こ、こえぇぇ。隣に座っているエルザさんは私の表情とは真逆の満面の笑みを浮かべながらその人と話ている。するとエルザさんが私の視線に気がつき話しかけてきた。

「あぁ、そうだった。ルーシィはまだルシアと会ったことがなかったな」

 するとその金髪の男性が私に視線を向ける。

「は、はぃいいいい。ルルル、ルーシィーと申しますぅ。よよよろしくお願いします」

「あぁ、よろしく。俺はルシアだ。ルシア・レアグローブ」

「ルシア顔がしかめっ面だぞ。いつまで拗ねているつもりだ。ルーシィーが怯えてるじゃないか」

「…………悪かった。改めてよろしくルーシィ」

 エルザさんがルシアさんに注意をすると強張っていた顔から温和な(それでも少し怖いけど)表情になった。

「あ、はい。よろしくお願いします……その、拗ねていたって?」

「あぁ、ルシアはララバイの実力に不満があったみたいでな。それで不機嫌だったんだ。まったくこういう所はいつまでたっても変わらないな」

「……ふん」

 エルザさんが呆れながらもルシアさんを諭しているけど、何だろう。呆れの中にも何というか好意?みたいなものが見え隠れしてるような気がする……ってララバイに不満!?

「不満ってどういうことですかっ!? 確かに誰も怪我せず倒せましたけど、それでもララバイは強かったじゃないですか!」

「ルシアはフェアリーテイルで一位二位を争う程の戦闘狂でな。そして実力は、言わずもがなだ。あの程度では満足できないんだろう。それにどうやら長い間ララバイに目をつけていたみたいでよりいっそうな……まったくマスターに何かあったら
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