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FAIRYTAIL-ダークブリングの力を操りし者-
第十七話 原作開始
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。情報がまったく出てこない以上信憑性は薄い。それに奴は尾行している調査員の存在にすでに気がついておる。調査員に対して我々に遠まわしに忠告もしてきておる。これ以上の調査は無意味だと思うの」

「だが、可能性は残っているだろう。俺は調査の続行を薦めるね。評議院の存在が危ぶまれる可能性だ。徹底してその可能性を潰すべきだ」

 保守派と調査続行派がいつもの如く議論しているが、その内容は数年前からさほど変わりばえのない内容だった。
 ジェラールとウルティアは最初から一貫して調査をし続けるべきと考えている。それは評議院のためではないのだが……。

「そこまで! 時間じゃな。ルシア・レアグローブに対しては引き続き調査を続行はするが可能性や信憑性、そして彼が調査員を通して忠告してきたことから調査回数を減らすこととする。彼自身魔力自体もあり、魔導士である証拠もある。我々からの難解な依頼もこなせる実力者の彼にあまり不信感を持たれてもまずいからの。では解散!」

 ジェラールは苦虫を噛み潰した様な表情を一瞬浮かべるが、すぐに普段通りの顔に戻す。彼自身、評議院の調査程度にさほど期待はしていなかった。あわよくば情報が手に入ればラッキーという程度だったのだ。
 しかし、ルシアを長期間尾行調査できるのは恐らくジェラールクラスの人間でないといけないためルシアの能力については半ば諦めていた。



 そう、彼にはやらなければならないことがあるのだから。







◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇






 今俺はクローバーの定例会場の屋根の上に立っている。そこからは辺り一面を眺めることができ、監視場所としては絶好のポジションだ。ただ、逆に俺自身も目立ちやすいがそこは透明の上級DBトランスペアラントで自身を透明化させているので問題ない。
 風によって靡(なび)いているファー付きのマントと新品の漆黒の甲冑の具合を確かめる。さすがハートクロイツ製だけあって不備はない……エルザのおかげだな。

 定例会場内では評議院からの決定事項の伝達とその確認が終わりギルドマスター同士で交流を深めている最中だろう。本来であれば、ギルドマスターのみが訪れる場だが俺は無理を言って(と言っても二つ返事で了承を貰えた)マカロフに連れて来てもらった。勿論それには理由がある。

 鉄の森(アイゼンヴァルト)と呼ばれる闇ギルドが存在する。元々は闇ギルドではなく魔導ギルドだったのだが、ギルド解散命令を受けそれを逆恨みし闇ギルドへと落ちていった。
 そのアイゼンヴァルトがキナ臭い動きを見せているらしいという情報を手に入れた。どうやら解散命令を受けたのを逆恨みしギルドマスターたちの暗殺を目論んでいるらしい。

 正直なところそれだけならば俺はここに
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